再びの自主休校

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

公私ともに忙しくて少々更新頻度が落ちていますが、ブログを訪れてくださる人の数はむしろ増えているようでありがたく感じます。

さて、タイトルにある通り、今週から再び小学校を息子に休校させています。

息子の宇宙探査機シリーズ。色々可動部分あり。

 

以前の記事に書いたように、新型コロナウイルス感染予防の観点から、息子は先月末まで学校に行ってませんでした。

休校そのものが解除されたとはいえ、事態は収束とは程遠く、現場の不安はなにひとつ除かれたわけではないと見ていたからです。

 

一応様子を見て初登校させ、しばらく通わせてはみたものの、ここ最近の大阪の感染者数増加を受けて、難しい判断ではありますが、もう一度自主休校という選択をしました。

 

本来ならすでに夏休みの期間に入っているのですが、休校による授業日数減少に対する措置として、8月上旬まで授業が続くのです。

マスク着用が必須な状況で、熱中症も心配なので。

 

授業日数とか学習の遅れとか、私はそんなものはまったく気にしていませんが(小1だし)、せっかく学校に慣れてきた息子をここでまた自宅生活に戻すことについては少々悩みました。

 

それ以前の悩みとして、息子が本当は学校を嫌がっているのではないか、もしそうなら無理に慣れさせることをするべきなのか、ということがありました。

もちろん、初めての集団生活には不自由に感じる点がいくつもあるでしょう。

私は息子を精神的に可能な限り自由な状態で育てたいと思っていますが、そろそろ社会生活を覚えなければならないことも確かです。

 

これを「必要な我慢」と見るべきかどうかは難しい判断です。

欲を言えば学校そのものが一人一人の生徒にとって本当に自由で楽しい場所であってほしいのですが、それは現状の日本では無いものねだりというものでしょう。

 

実際、学校を休ませた時には息子は心から解放されたように見えました。

しかしその一方で、友だちに会えないことを残念がったり、図工や算数、図書など好きな授業には出たい気持ちもあったようです。

ちなみに息子が一番嫌いなのは「学活」、その次が「国語」、そして「道徳」です。

ま、先生が前で喋ってるのが面白くないんでしょうね。

 

まあどっちにしろあと少しで夏休みですから、少し早いけどこのまま2学期までは休ませようかと考えています。

ただでさえ心配事が多い時期に、疫病のことまで心配しなければならないというのは本当に厄介なことです。

 

けれども、こういう世の中でなければ、そもそも小学校は何が何でも行かなければならないものではないということを、これほど何度も改めて考える機会はなかったろうとも思います。

もちろん、さっさと収束してほしいのは間違いありませんけどね。

 

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小学校生活の近況

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

最大限の予防をしながら小学校に通い出した息子ですが、最初の一週間でいきなり熱出した時には本当に焦りました……。

本気で色んなことを想像してしまいましたが、幸いにして軽い風邪だったようです。

一応大事を取って数日は休みましたが。

集団生活はまったくのはじめてという息子が学校でどう過ごしているのか心配と興味は絶えませんが、ま、なんだかんだで少しずつ順応してはいるみたいです。

 

やっぱり最初のうちはじっと机に座ってることができなかったようです。

当然と言えば当然で、家ではやりたい放題で育ててましたし、あえて「しつけ」ということをしないでここまで来ました。

我が家の教育方針については、過去の育児記事を参照していただければと思います。

 

そういう環境のせいか、それとも生まれつきか、息子はどうやら他の子よりも自我の芽生えが遅いようです。

私自身も小学校入学当時はぼーっとした子で、夢の中のように過ごしていましたが、息子も周囲が何をしているかはまったく目に入ってない様子。

先生の話なんか何にも聞いてません。

 

クラスメイトたちはみんな大人びてしっかりして見えます。

まだ息子は一人で登下校できないしさせてないのですが、一緒に帰ってくれる近所の友だちが何人かできました。

あまりにもマイペースで赤ちゃんみたいな息子を心配してくれてるらしく、何かと世話を焼いてくれます。

あるいは、息子みたいな子が珍しいのかもしれません。

当の息子はまるで無頓着で、勝手に歩いて勝手に立ち止まり、友だちがいようがいまいが気にもしてませんが。

 

親としては心配ですが、不思議なことに、別のクラスなのにこの子をえらく気に入ってくれた友だちができまして、先日は誘われてその子の家に遊びに行きました。

その子のお母さんが言うには、その子はひどく人見知りで喋らないので、突然友だちを連れてきたいと言い出して驚いたそうです。

不思議でもあるし有り難くもありますが、大人には理解しにくいような形で突然仲良くなれるのもこの年の子どもの特権なのでしょう。

 

学校に行き出して助かったのは息子の徹夜がなくなったこと。

さすがになれない学校生活は体力を使うようで(ランドセル重いし)、夜は10時くらいまでには寝るようになりました。

 

しかし一方で苦労してるのは毎日の宿題です。

もちろん簡単な内容なのですが、「嫌なものは嫌」で通してきた息子にとって、別にしたくもない宿題をするのは意味不明&腹が立つようです。

やれば5分とかからないはずの宿題を、どうしてもやらない。

やったとしても反抗心むき出しでわざとふざけてめちゃくちゃにやります。

 

私も色々悩みました。

宿題自体は、別にやらなければならないという性格のものではないです。

教育はすべて根源的に考える必要がありますが、たとえば「字を書く」宿題があったとして、なぜ字を書く練習をするかと言えば、字を書けないと社会生活が困難になるからです。

逆に言えば、「字を正しく書く」練習を他の形でできるならば、別に学校の宿題をする必要はないと私は思います。

 

宿題をやらなかったと言って怒る教師のほとんどは、「学習が進まなかった」ことを怒っているのではなく、「俺の言うことを聞かなかった」ことを怒っているのです。

 

以上のような考えから、そして私たちの子育ての方針から、「宿題をやればこれをあげるよ」「宿題をやらなければ叱られるよ」といった賞罰で釣る手段は取りたくありません。

ですから、懇々と息子に説明し、納得してもらう努力を続けるほかありません。

それが「義務教育」の「義務」の部分だと私は思います。

 

もちろん、息子にはほとんど理屈は通じません。

強制もできません。

正直物凄く負担でイライラします。

 

けれども、それでも、少しずつ息子は変わりつつあります。

勉強はけっして強制されるものではない

勉強は損得勘定でするものではない

だけど勉強しろ

一見すると矛盾するようなことを、親は(教師は)「同時に」子どもに伝える義務があります。

 

賞罰で釣るというのは実に効果的で楽な方法です。

しかしそのやり方の先に育つものは我々同様の奴隷的人間です。

真に主体的で自由な人間を、いつか私は見ることができるでしょうか。

 

 

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【絵本の紹介】「キャベツくんのにちようび」【383冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

熊本ではまた豪雨災害で大変なことになっているようですね。

大阪でも今日は朝から雨です。

今年は梅雨が長い気がしますが、この湿度で気温まで上がってきたら、マスク必須な今の生活がきついものになりそうです。

学校での熱中症も心配だし。

 

さて、なんとなく重苦しい空気を吹き払うような楽しい絵本を紹介しましょう。

久々登場「キャベツくん」シリーズより「キャベツくんのにちようび」。

作・絵:長新太

出版社:文研出版

発行日:1992年5月20日

 

このブログで「キャベツくん」を紹介したのは3年以上も前ですね。

いやあ、ほんとに久々。

 

≫絵本の紹介「キャベツくん」

 

ナンセンスの神様・長新太さんの真骨頂ともいうべきシュールなシリーズですが、なんだか意味は分からなくても読むと心が晴れやかになります。

キャベツを擬人化した「キャベツくん」と、ことあるごとに彼を食べようとする困ったちゃんの「ブタヤマさん」の掛け合いはここにしかない独特の味わい。

 

キャベツと豚といえばトンカツを連想しますが、ここではキャベツが主役。

そして「ブタヤマさん」というこのネーミングセンスね。

長さんらしい。

 

二人が広々とした原っぱで遭遇するなり、ブタヤマさんは「キャベツ、おまえを たべる!」。

そこへ後ろの草むらから大きな手が出てきて、「いらっしゃい いらっしゃい おいしいものが ありますよー」と手招き。

現れたのは三匹の巨大な招き猫。

ブタヤマさんはキャベツくんを食べようとしていたのも忘れて、

キャベツくん はやく はやく」なんて言いながら猫についていきます。

そこに出現したのは見渡す限りの広大なキャベツ畑。

ブキャッ」と驚くブタヤマさんですが、キャベツ畑は一瞬で消えてしまいます。

 

猫たちはさらに二人を手招きします。

おそるおそるブタヤマさんたちがついていくと、今度は……。

画面を埋め尽くす招き猫たち。

わけわかりません。

 

これまたすぐ消えて、さらに誘導が続き、最後は豚の大集団が出現します。

キャベツくんが「ブタヤマさんは ブタを たべるの?

ブタヤマさんは「ブタは たべない。トンカツだって たべない」。

 

三匹の魔法使い?の猫たちは去っていきます。

どうもからかわれただけのようです。

 

キャベツくんはブタヤマさんの手を引き、「ぼくのうちで おいしいものを ごちそうしてあげるよ」。

 

★      ★      ★

 

とにかく憎めないブタヤマさんのキャラクター。

今回もストーリーは意味不明ながら、「ページをめくるたびに画面いっぱいに何かが出現する」という長さんが好んで使う手法は第一作「キャベツくん」と共通します。

 

長さんは空と地平線の絵が大好きで、この絵本はつまりその「どこまでも広がっていく」絵を描きたかったんじゃないかなと思います。

長さんは絵を主体にする作家さんです。

シュールなストーリーを読解しようとばかり頭をひねっていると、一番重要な絵を見逃します。

 

全カットうんと引いたアングルで、空と地平線と山、そしてどこまでもどこまでも続くキャベツ畑。猫と豚の大群。

いい眺めじゃないですか。

とっても心が満たされるような開放的な光景じゃないですか。

まあ、猫はちょっと不気味ですが。

 

あと、両手を前に突き出して、へっぴり腰で並んで猫についていくブタヤマさんとキャベツくんのポーズがコント劇っぽくて愉快です。

読者も一緒に、心の中でこんな姿勢になってちょっぴりドキドキ、ワクワクしながら次のページへ案内されます。

してみると、あのすっとぼけた顔の猫の正体は長さん自身なのかもしれませんね。

 

推奨年齢:3歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆

夢に出そう度:☆☆☆☆☆

 

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