【絵本の紹介】「バムとケロのさむいあさ」【302冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

今日は火曜日。

今回はおなじみ「バムケロ」シリーズ3作目にして寒い火曜日のお話。

バムとケロのさむいあさ」を紹介しましょう。

作・絵:島田ゆか

出版社:文渓堂

発行日:1996年9月

 

≫絵本の紹介「バムとケロのにちようび」

≫絵本の紹介「バムとケロのそらのたび

 

時代を感じさせない絵本というものは数多くありますが、島田さんの絵本って特にそうなんですよね。

外国絵本っぽい雰囲気とか、独特のキャラクター造形とか、ハイセンスな小物描写とか、そうした要素が相まって「年を取らない絵本」が生み出されているのでしょう。

 

ちょっと確認してみると、この「バムとケロ」シリーズは「バムとケロのにちようび」が1994年に発表されて以来、年に一冊というペースで刊行されていたんですが、4作目からペースががくんと落ちまして、現在のところの最新作「バムとケロのもりのこや」は2011年の出版になってます。

 

つまり20年近い時間が経過しているにもかかわらず、絵柄がほとんど変化していません。

どの作品から読み始めても、どれが新しくてどれが古いか、ぱっとはわかりません。

 

島田さんの画力が最初から高レベルで完成されていたとも言えますが、この「ずっと同じ絵柄で描かれ続ける安心感」のようなものが、何年たっても古く感じない作品の秘密かもしれません。

 

とっても寒い火曜日の朝。

バムとケロ(ヤメピも)は、スケートと釣りの道具を持って「うらの いけ」に出かけます。

すると、かちんかちんに凍った池に、あひるが凍り付いて動けなくなっています。

バムたちはあわててあひるを救助し、お風呂に入れて温めてやります。

このちょっととぼけたあひるの名前は「かいちゃん」。

天体観測が趣味らしく、夜の間に池で星を見ている間に凍り付いてしまったそう。

 

新しいお友達が来たことが嬉しくてしかたないケロちゃんは、家じゅうのおもちゃを見せようとしたり、どこまでもかいちゃんに付きまとったり、ついには……

こんなことまで。

相変わらず罪のないケロちゃんの行動の数々。

おかしいけれど、いかにも子供らしくもあってほっこりします。

 

けれども次の朝にはかいちゃんはいなくなっており、ケロちゃんはショックで泣きっぱなし。

でも、もう一度池に行ってみると……。

 

★      ★      ★

 

トイレに入ったかいちゃんにまで付いてくるケロちゃん。

うちの息子も、いまだに私や妻がトイレに入ると、とりあえずドアの前に立ちます。

 

実際にやられるとウザいんですが、絵本で見ると可愛い。

バムの寛大な包容力があればこそですが。

 

絵柄は変化しなくても、絵の楽しみ・緻密さ・情報量はシリーズを重ねるごとに増えているように思います。

テキストには登場せずとも常にバムケロと行動を共にする「ヤメピ」、もっと目立たないけどちゃんといる「おじぎ」の行動を追うのはお約束ですよね。

 

冬の天体観測、私はやったことはないんですが息子が星が大好きですので、近いうちに天文台に連れて行こうと思ってます。

 

推奨年齢:3歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆

かいちゃんの無抵抗度:☆☆☆☆☆

 

■今回紹介した絵本の購入はこちらからどうぞ→「バムとケロのさむいあさ

■これまでに紹介した絵本のまとめはこちら→「00冊分の絵本の紹介記事一覧

■えほにずむでは、このブログで紹介した以外にも、たくさんのよい絵本を取り扱っております。ぜひ、HPも併せてご覧ください。

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【絵本の紹介】「サンタクロースのくるひ」【294冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

今回はクリスマス絵本を紹介します。

サンタクロースのくるひ」です。

作・絵:西巻茅子

出版社:福音館書店

発行日:1990年10月30日

 

わたしのワンピース」のロングセラーで知られる西巻茅子さんが描く、心温まるクリスマスの物語。

心温まる……のは確かなんですが、なんとも不思議な読後感のお話でして、私のように絵本の深読みばっかりしている大人にとっては、あらぬ空想をさせられてしまう作品なんです。

 

≫絵本の紹介「わたしのワンピース」

 

え、これって何を意味してるの?」とか、「作者は意図的にこういう描き方してるの?」とか考え出すときりが無くなる絵本なのですね。

ま、それは後にするとして、内容を見てみましょう。

 

主人公のマリちゃんのもとに、両親からクリスマスカードが届きます。

マリちゃんの両親はそろって海外赴任で、マリちゃんはおばあちゃんと暮らしている、という珍しい設定。

 

カードの中身は手紙と「ペロペロキャンディー」が3本。

マリちゃんはキャンディーを持って歌いながら外へ行きます。

 

町はクリスマスムード一色。

広場に飾られている巨大ツリーを見て感心していると、ツリーに飾られた天使の人形と目が合います。

キャンディーを「ほしい?」と訊くと天使は「うん!

エンジェルちゃん」というその人形は、マリちゃんの手を取って空を飛びます。

喜ぶマリちゃん。

 

町はずれのモミの木林まで飛んでくると、そこで一休みしているおじいさんに出会います。

マリちゃんはクリスマスのプレゼント、と、最後のペロペロキャンディーをおじいさんにあげます。

おじいちゃん、わたしのところに、サンタクロースは くるかしら?

ああ、よいこのところには みんな、サンタクロースは くるんだよ

 

ペロペロキャンディーが無くなると、エンジェルちゃんはマリちゃんとまた飛び上がります。

残ったおじいさんが赤い上着と帽子をつけると、その正体はサンタクロース。

 

広場のクリスマスツリーでエンジェルちゃんと別れたマリちゃんは、走って家に帰ります。

その晩、サンタクロースはちゃんとマリちゃんのところにも来て、プレゼントを置いて行きます。

 

朝になって、マリちゃんがプレゼントを開けると、中から飛び出してきたのはなんとエンジェルちゃん。

二人は抱き合って踊って跳ねて、「メリークリスマス」。

 

★      ★      ★

 

お絵かき大好きな子どもが描いたようなクレヨン画。

わたしのワンピース」とはまた違った西巻さんの魅力が見えます。

 

とってもほのぼのとしたいいお話なんですが、なんとなく釈然としない大人は私だけではないはず。

というのも、私は読みながら、クリスマスにマリちゃんの両親が帰ってくるというベタなラストシーンを予想していたからです。

 

マリちゃんは最初から最後まで明るくて、両親と離れ離れの淋しさを欠片も感じさせませんが、それがかえって健気で切なくなってしまいます。

両親とのやり取りは結局手紙のみ。

マリちゃんが最後に書いた「おとうさん おかあさん マリはげんきです」の手紙も、つくづく見ていると何故か涙が出てきます。

 

で、例によって私の深読みが止まらなくなってしまうわけです。

もしかして、マリちゃんの両親って……。

すでに天国?

 

そう考えると色々と辻褄が合ってしまうんですよね。

冒頭の手紙は本当に空を飛んでくるし。

エンジェルは娘のことを思う両親からの使いかもしれないし。

だとすると、あのおばあちゃんもなかなか深みのあるキャラクターに思えてきます。

 

クリスマスに浮かれるキラキラした町の中で、ひとりぼっりのマリちゃんの姿は、「マッチ売りの少女」を思わせます。

ここでは「ペロペロキャンディー」がマッチの代わりであり、マリちゃんはキャンディーを舐めている間だけ、束の間の幸せな夢を見ていたのかもしれません。

 

……と考えると、これは思った以上に哀しい物語です。

しかしながら「マッチ売りの少女」と違うのはラストシーンにおいて、マリちゃんは天国に連れて行かれるのではなく、逆に天国から天使が現実に降りてきてくれる点です。

してみると、これは「マッチ売りの少女」のハッピーエンド版とも言えます。

 

……まあ、全部私の個人的な読みですけど。

そんなわけで、これは私の中では見た目と違って「取扱注意」な異色のクリスマス絵本という位置づけになってる作品なのでした。

 

推奨年齢:4歳〜

読読み聞かせ難易度:☆☆☆

変なこと考えずに素直に読め度:☆☆☆☆

 

■今回紹介した絵本の購入はこちらからどうぞ→「サンタクロースのくるひ

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【絵本の紹介】「14ひきのさむいふゆ」【293冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

早いもので、今年も終わりが近づいてきました(ついこの前このセリフを言ったような気がするのに、もう1年たったんですね)。

今年の冬は息子に雪遊びを体験させようと考えているんですが、大阪では全然と言っていいくらい雪が降らないので、ちょっと近所で……という訳にはいきません。

今年はもう無理なので、来年の1月か2月にと思っています。

 

雪遊びに限らず、自然の中での遊びを子どもに体験させたいと考えている親は多いはず。

けれども、都会に暮らしているとそういう機会を作ること自体が難しくなります。

 

今回は読むたびに自然に近い暮らしへの慕情をかき立てられる「14ひき」シリーズより、「14ひきのさむいふゆ」を紹介します。

作・絵:いわむらかずお

出版社:童心社

発行日:1985年11月1日

 

わりと久々の登場ですかね。

このシリーズは四季に応じた生活の中の楽しみや幸せを感じさせてくれます。

 

≫絵本の紹介「14ひきのひっこし」

≫絵本の紹介「14ひきのぴくにっく」

≫絵本の紹介「14ひきのかぼちゃ」

 

自然と一口に言っても様々なイメージが湧きますが、いわむらさんの描く自然は日本の里山風景で、それだけになおさら懐かしさや温かさがページから伝わるのでしょう。

 

でも、今回は冬のお話ということで、家の中での14ひきの暮らしが中心になっています。

雪に降り込められて、外に出れない14ひき。

暖かい色の部屋で、お父さん、おじいさんを中心にした男の子グループが何やら作っています。

薪ストーブがいい感じ。

 

一方お母さんたちは台所でふかしまんじゅうを作っています。

みんなでおやつを食べ、自作のボードゲームに興じます。

これだけ人数がいたら楽しいでしょうね。

大家族の醍醐味。

雪が止んでお日さまが顔を出すと、みんなは外でそり滑り。

これもDIY。

 

冷たい雪の上でも、身体はぽかぽか。

 

★      ★      ★

 

14ひきの暮らしの精神的豊かさは、何かひとつの遊びに対しても、手間暇をかけている点にあります。

現代の都会では何でも商品として手に入るので、もちろん便利ではあるんですが、どこか味気なさも残ります。

 

この絵本には自然の厳しさという側面はあえて描かれていないのですが、当然のことながら自然の中で過ごす冬は楽なものではないでしょう。

ああ、14ひきみたいな暮らしっていいなあ」と思っても、現実的には都会に慣れた現代人には無理なことでしょう。

 

しかし、だからと言って「どうせ無理」と諦めてしまうのではなく、少しでも「いいな」と感じたのなら、できる範囲でやれることを試してみる姿勢は必要だと思います。

この絵本の中で作られているそり、ゲーム、饅頭、どれもやろうと思えば自宅でも作れるものばかりです。

 

面倒くさがらずにやってみるうちに、追い立てられるような都会暮らしの中で忘れていた心の余裕や、知らなかった喜びに出会えるかもしれません。

 

ちなみに、今作でもっとも気になるところの「とんがりぼうしゲーム」は童心社からグッズとして販売されています。

でも、やっぱり自分で作りたいですよね。

 

私も、もちろん作りましたよ。

でも、息子と二人でやってても面白くない……。

 

推奨年齢:3歳〜

読み聞かせ難易度:☆

やってみたくなる度:☆☆☆☆☆

 

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【絵本の紹介】「くんちゃんとふゆのパーティー」【289冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

私が住んでいる大阪では、積もるほどに雪が降ることは本当に珍しく、息子はまだ積雪を見たことがありません。

けれども様々な絵本から雪遊びの知識はたくさん得ていますので、今年は色々と(勝手に)計画を立てている様子。

 

12月のカレンダーを見たら、いつの間にか息子が「そり」の予定を書き込んでました。

どうやら12月には必ず雪が積もるものと思っているらしい。

 

他にも巨大な雪だるまを作るとか、かまくら(2階建て・滑り台付き)を作るとか、期待は膨らむ一方。

これはもう、スキー場にでも連れて行くしかないかもしれません。

 

さて、今回は優しい冬の絵本「くんちゃんとふゆのパーティー」を紹介します。

作・絵:ドロシー・マリノ

訳:新井有子

出版社:ペンギン社

発行日:1981年11月

 

天真爛漫な「くまのくんちゃん」シリーズ。

以前に「くんちゃんのはじめてのがっこう」を取り上げました。

 

≫絵本の紹介「くんちゃんのはじめてのがっこう」

 

豊かな自然に囲まれた一軒家で、優しく理解のある両親から愛情を受けて健やかに育つくんちゃんの物語。

本当にこのシリーズは「健やか」という言葉がぴったりきます。

 

寒い季節がやってきて、冬ごもりの支度を始めるくんちゃん一家。

でも、くんちゃんは冬ごもりなんかしたくありません。

何故なら、まだ雪を見たことがないから。

 

それを聞いてお父さんは、くんちゃんが雪を見られるように、冬ごもりは少し先延ばしにすることにします。

子どもに理解のあるお父さん。

 

そのお父さんはよその家の屋根直しを手伝いに出かけます。

その後、ついに雪が降ってきます。

 

大喜びで雪と触れ合うくんちゃん。

雪を掴まえようとしたり、足跡を付けたり、雪だるまを作ったり。

雪が積もると食べるものがなくなるという小鳥たちのために、木の枝に食べ物を結び付けたり、しまりすやうさぎたちを呼んでパーティーを開いたりする、優しいくんちゃん。

 

そして、自分の家でも冬のパーティーをして、お父さんをびっくりさせようと考えます。

斧でもみの木を切り倒すくんちゃん。

小さくてもさすがはくま。

力持ちです。

飾りつけをし、クッキーを焼いて待っていると、真っ白な雪ぐまのようになったお父さんが帰ってきます。

 

お父さんは袋からくんちゃんとお母さんへのお土産を出し、家族は楽しい夕飯。

くんちゃんは幸せな夢を見ながら眠りにつくのでした。

 

★      ★      ★

 

黒ペンのタッチに赤が映えます。

「クリスマス」という言葉は出てきませんけど、くんちゃんが作るのは明らかにクリスマスツリーだし、大きな袋をかついで帰ってくるお父さんはサンタさんのようです。

 

マリノさんの描くイラストは、ラフなようでいて本当に繊細です。

くんちゃんの仕草や立ち方など、くまの特徴を維持しつつ人間の男の子そのものに見えます。

 

両親のくんちゃんを見つめる表情からは深い愛情が伝わってきて、思わず我が身を振り返ってしまいます。

寒いけど、面倒だけど、出費がかさむけど、やっぱりこの冬は雪遊びを経験させてやらないとなあ。

しかしいざとなったら、うちの息子は雪の冷たさと寒さにくじけて、早々に逃げ帰るんじゃなかろうか……。

 

推奨年齢:3歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆☆

お母さん美人度:☆☆☆☆

 

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【絵本の紹介】「ねずみのいもほり」【275冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

天気が悪い日が多かったり、なんか暑かったり、あんまり秋を感じられない気がしますが、それでも昨日息子と公園で見た夕焼け空は秋らしい美しさでした。

今回は山下明生さん・いわむらかずおさんによる「7つごねずみ」シリーズより「ねずみのいもほり」を紹介します。

作:山下明生

絵:いわむらかずお

出版社:ひさかたチャイルド

発行日:1984年8月

 

かなり久しぶりの登場ですが、以前に冬のお話「ねずみのさかなつり」を取り上げたことがあります。

≫絵本の紹介「ねずみのさかなつり」

 

ねずみの大家族を描くいわむらさんの代表作「14ひきのシリーズ」と設定・絵ともに酷似しています。

上の記事でも触れていますが、違いは「7つご」の方は自然に近い田舎暮らしで、他の動物たちとも交流があり、学校にも通っている点です。

 

山下さんがいわむらさんの絵の良さを最大限に発揮できる設定で物語を作っているとも言えます。

素朴な田舎暮らし、自然との共生、懐かしい温かさなどが伝わってきます。

 

ねずみのさかなつり」ではお母さんが活躍しますが、今回はお父さんの出番。

いもほりたいかい」に7つごたちを連れて参加します。

いもほり用のスコップはお父さんの手製です。

7人分作るのは大変だったでしょうな。

道中、このスコップが色々な使い方で役立ちます。

ホッピングにして「ぴょんぴょんとび」、持ち手をロープに通して「ケーブルカー」。

 

この辺りも、今のモノがあふれた時代では思いつかない遊びの数々です。

本来、子どもは棒一本あればいくらでも遊べると言いますが、今はどうでしょうね。

さて、いもほり大会は見事に7つごチームの優勝。

お父さんもびっくりの大きなおいもを掘り出します。

 

お母さんにもこのおいもを見せてあげたいけど、どうやって持ち帰るかが問題。

そこでまたまたお父さんがDIY力を発揮して……。

おいものカヌーで川を下って帰ります。

スコップはオールになります。

 

★      ★      ★

 

うちの息子もいつの間にか5歳。

こういう絵本を読むと、「そうだ、そろそろ芋掘りも経験させてやらないと」と気づきます。

 

土に触れるというのは大人が考える以上に、人間にとって重要な行為だと思います。

大げさな言い方に聞こえるかもしれませんけど、地中に手を入れることは地球の内部に触れるということです。

自分が踏みしめて立っている大地の下には、生命を成り立たせている力が潜んでいるのだと感じる行為です。

 

土を掘ればそこには植物の根が張っており、驚くほどの強靭さで地上部分を支えています。

植物は太陽と、そして地球の両方から生命力を得ており、そしてその力は巡り巡って人間に辿り着きます。

 

芋掘りはそういうことを直観として理解するのに良い機会です。

これは教科書で得る知識とは全く別物ですから。

 

うちの息子も、土に触れるのは大好きです。

公園に連れて行くと、地面にべったり顔までつけて、ひたすらに砂を触り続けます。

体中に砂をこすりつけて、地面に潜る気なんじゃないかと思ってしまいます。

そういう姿を見ていると、やっぱり人間は無意識に地球の力に引き寄せられているのだという気がします。

 

でも、夢中になって砂をまき散らすので、周囲の子どもたちや親御さんたちに嫌な顔をされることもしばしばです。

この場を借りてお詫び申し上げます。

 

推奨年齢:4歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆

スコップ万能度:☆☆☆☆☆

 

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