2017.02.13 Monday
絵本の紹介「がたんごとんがたんごとん」
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
今回は、読み聞かせビギナーにもぴったりな一冊「がたんごとんがたんごとん」を紹介します。
作・絵:安西水丸
出版社:福音館書店
発行日:1987年6月30日
何と言っても、シンプルで読み聞かせやすい。
私も息子がまだ自分でリクエストできない赤ちゃんのころに、何度も手に取りました。
読み聞かせる側としても安心できるんですよね。
「がたん ごとん がたん ごとん」
「のせてくださーい」
安定の繰り返し展開とリズム。
安西さんの絵はとっても可愛くてなじみやすい。
汽車くんの表情の微妙な変化も面白いです。
だんだん増えていく乗客(?)を確認したり、画面の外に切れていて見えない部分の車両を想像したり、赤ちゃんは結構忙しく頭を使います。
できるかぎりゆっくり読んであげましょう。
汽車が走っているように、絵本を動かしたりして楽しむのもいいでしょう。
終点は赤ちゃんの食卓。
これからごはんなんですね。
今年で発売からちょうど30年。
作者の安西さんは残念ながら2年前に亡くなられましたが、この絵本は30年間ずっと売れ続けている人気作品です。
余談ですが、安西さんといえば、作家の村上春樹さんと親交が深く、共著や対談本なども出されています。
村上さんの小説にたびたび登場する「ワタナベノボル」という人物名は、安西さんの本名なんですよ。
推奨年齢:0歳〜
読み聞かせ難易度:☆
汽車の真面目度:☆☆☆☆☆
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