2017.01.26 Thursday
絵本の紹介「おへそのひみつ」
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
今回は福音館書店の月刊科学絵本「かがくのとも」より、「おへそのひみつ」を紹介します。
作・絵:やぎゅうげんいちろう
出版社:福音館書店
発行日:2000年11月10日
著者の柳生弦一郎さんは、「おっぱいのひみつ」「あたまのなか」「かさぶたくん」などの、人体に関する科学絵本を多数作っています。
絵にインパクトがあるので、一目でそれとわかりますね。
「おへそ」ってなんだろう?
何にも使えないし、ほんとにただの飾りみたい。
そんな素朴な疑問に、丁寧にわかりやすく、なおかつコミカルに、ただし厳密な科学知識に基いて教えてくれます。
いざ「おへそ」について子どもに訊かれると、たいていの大人は困るのではないでしょうか。
なぜなら、「おへそ」を科学的に説明しようとすると、必然的に「赤ちゃんはどこから生まれるの?」という問いにぶつからざるを得ないからです。
この絵本は、そこから逃げたりごまかしたりせず、真摯に子どもに答えます。
自分の身体は、人間にとって最も身近な自然であり、謎です。
手の感覚を得た頃の赤ちゃんは、自分の手をじーっと見つめていたりします(話が逸れますが、子どもが自分の性器をいじり回すのは単に興味からであって、絶対に無理にやめさせるべきではありません)。
こういう根源的な疑問、不思議に思う気持ちに対し、大人は誠実・正直に答えてあげるべきです。
子どもが「なぜ?」「どうして?」と、ことあるごとに言い出したら、それは喜ぶべきことです。
もちろん、自分でもわからないことに関しては、素直に「わからない」と言い、あとで子どもと一緒に調べるといいでしょう。
その際には、できる限りインターネットではなく、本や辞典を繙いて欲しいものです。
それが、将来的に自主的な読書へと繋がりますから。
推奨年齢:4歳〜
読み聞かせ難易度:☆☆☆
おへそを取るかみなりさんが怖い度:☆☆
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