絵本の紹介「おへそのひみつ」

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

今回は福音館書店の月刊科学絵本「かがくのとも」より、「おへそのひみつ」を紹介します。

作・絵:やぎゅうげんいちろう

出版社:福音館書店

発行日:2000年11月10日

 

著者の柳生弦一郎さんは、「おっぱいのひみつ」「あたまのなか」「かさぶたくん」などの、人体に関する科学絵本を多数作っています。

絵にインパクトがあるので、一目でそれとわかりますね。

「おへそ」ってなんだろう?

何にも使えないし、ほんとにただの飾りみたい。

 

そんな素朴な疑問に、丁寧にわかりやすく、なおかつコミカルに、ただし厳密な科学知識に基いて教えてくれます。

いざ「おへそ」について子どもに訊かれると、たいていの大人は困るのではないでしょうか。

 

なぜなら、「おへそ」を科学的に説明しようとすると、必然的に「赤ちゃんはどこから生まれるの?」という問いにぶつからざるを得ないからです。

 

この絵本は、そこから逃げたりごまかしたりせず、真摯に子どもに答えます。

自分の身体は、人間にとって最も身近な自然であり、謎です。

手の感覚を得た頃の赤ちゃんは、自分の手をじーっと見つめていたりします(話が逸れますが、子どもが自分の性器をいじり回すのは単に興味からであって、絶対に無理にやめさせるべきではありません)。

 

こういう根源的な疑問、不思議に思う気持ちに対し、大人は誠実・正直に答えてあげるべきです。

子どもが「なぜ?」「どうして?」と、ことあるごとに言い出したら、それは喜ぶべきことです。

 

もちろん、自分でもわからないことに関しては、素直に「わからない」と言い、あとで子どもと一緒に調べるといいでしょう。

その際には、できる限りインターネットではなく、本や辞典を繙いて欲しいものです。

それが、将来的に自主的な読書へと繋がりますから。

 

推奨年齢:4歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆☆

おへそを取るかみなりさんが怖い度:☆☆

 

■えほにずむでは、このブログで紹介した以外にも、たくさんのよい絵本を取り扱っております。ぜひ、HPも併せてご覧ください。

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