2017.01.13 Friday
絵本の紹介「おつきさまこんばんは」
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
昨夜は本当に見事な満月でしたね。
今回は「おつきさまこんばんは」を紹介します。
作・絵:林明子
出版社:福音館書店
発行日:1986年6月20日
0歳から読み聞かせられる絵本として人気があります。
古来より、月は幻想的な力の象徴でした。
人の心の眠った部分を揺り動かす、月にはそんな魔力が宿っているのかもしれません。
ことに幼い子どもは、夜空に煌々と浮かび上がるお月様を見上げると、もうそれだけで空想の世界へ旅立てるようです。
絵本の内容は、人の顔に見えるお月様を相手に、いろいろと話しかけるというもの。
このお月様の表情豊かなこと。
ただし、お月様自身は何も喋りません。
話しかけているのが誰なのかも、はっきりとはわかりません。
屋根に上った二匹の猫なのか、最後のページに登場する親子連れなのか、それとも絵本を読んでいる自分自身なのか。
お月様以外はシルエットで描かれているところも、幻想的な効果を引き出しています。
すべての場面が同じ視座で描かれているのですが、それによって場面ごとの動きや変化がよく見て取れます。
この絵本を読み聞かせていると、お月様の表情の変化に合わせて、子どもの表情も変化していることがあります。
そうなれば、読み聞かせは成功と言っていいでしょう。
また、読み終えた後は、必ず裏表紙まで見せてあげてください。
お月様の意外な顔が気に入る子どもがとても多いですから。
推奨年齢:0歳〜
読み聞かせ難易度:☆
いいおかお度:☆☆☆☆
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