2016.12.16 Friday
絵本の紹介「コロちゃんのクリスマス」
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
クリスマス絵本特集第9回は、しかけ絵本「コロちゃんのクリスマス」(作・絵:エリック・ヒル、評論社)を紹介します。
これは「コロちゃんのびっくり箱」というしかけ絵本の人気シリーズです。
しかけ絵本には様々な種類があり、ヒモを引っ張ってキャラクターを動かしたり、ページを開くと絵が立体的に飛び出したり、最近ではもっと凝った作品がどんどん出ています。
けれど、このシリーズのしかけは「扉を開いて隠れた絵を見る」という、至ってシンプルなもの。
その一貫したけれんのなさが、人気の秘密かもしれません。
主人公は茶色の毛に黒いブチ模様がトレードマークの子犬・コロちゃん。
今日はクリスマスイブ。
ママと一緒に準備にかかりますが……。
「コロちゃん、ちゃんと おしてる?」
とママ。
そりを隠している木の絵をめくると……
押すどころか、乗っかって歌ってます。
その後も、コロちゃんは舞い上がって、はしゃぎ続けます。
そしてやっと疲れて眠ると、窓にはサンタクロースが。
しかけ絵本というジャンルは、ややもすると邪道と受け止められがちですが、その意義は子どもに「ページをめくる楽しみ」を伝えることにあります。
それは言葉を変えれば「自らの手でドアを開いて、向こう側の世界を見る」歓びを伝えるということです。
初めのうちは大人に任せていた「ページをめくる」行為を、子どもが自分でやりたいと思うとき、それは自発的な読書への第一歩だと言えるでしょう。
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