絵本の紹介「コロちゃんのクリスマス」

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

クリスマス絵本特集第9回は、しかけ絵本「コロちゃんのクリスマス」(作・絵:エリック・ヒル、評論社)を紹介します。

これは「コロちゃんのびっくり箱」というしかけ絵本の人気シリーズです。

しかけ絵本には様々な種類があり、ヒモを引っ張ってキャラクターを動かしたり、ページを開くと絵が立体的に飛び出したり、最近ではもっと凝った作品がどんどん出ています。

 

けれど、このシリーズのしかけは「扉を開いて隠れた絵を見る」という、至ってシンプルなもの。

その一貫したけれんのなさが、人気の秘密かもしれません。

 

主人公は茶色の毛に黒いブチ模様がトレードマークの子犬・コロちゃん。

今日はクリスマスイブ。

ママと一緒に準備にかかりますが……。

 

コロちゃん、ちゃんと おしてる?

とママ。

そりを隠している木の絵をめくると……

押すどころか、乗っかって歌ってます。

その後も、コロちゃんは舞い上がって、はしゃぎ続けます。

 

そしてやっと疲れて眠ると、窓にはサンタクロースが。

 

しかけ絵本というジャンルは、ややもすると邪道と受け止められがちですが、その意義は子どもに「ページをめくる楽しみ」を伝えることにあります。

それは言葉を変えれば「自らの手でドアを開いて、向こう側の世界を見る」歓びを伝えるということです。

 

初めのうちは大人に任せていた「ページをめくる」行為を、子どもが自分でやりたいと思うとき、それは自発的な読書への第一歩だと言えるでしょう。

 

■えほにずむでは、このブログで紹介した以外にも、たくさんのよい絵本を取り扱っております。ぜひ、HPも併せてご覧ください。

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