絵本の紹介「アンパンマンのサンタクロース」

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

クリスマス絵本特集第8回は、「アンパンマンのサンタクロース」(作・絵:やなせたかし、フレーベル館)を紹介します。

初期のころの絵本とアニメ版のアンパンマンとの差異については、以前の記事で書きました。

 

≫絵本の紹介「あんぱんまん」

 

この「アンパンマンのサンタクロース」が出版されたのは1981年ですが、そのころにはすっかり人気も確立し、表記も平仮名からカタカナの「アンパンマン」となり、ばいきんまん、しょくぱんマン、カレーパンマンなどのレギュラー勢も定着し、安定しなかったアンパンマンの頭身も、無事2頭身に収まっています。

 

それでもまだまだ、アニメ版にはないシュールさは健在です。

クリスマスの準備中、助けを呼ぶ声を聞いて、飛び出すアンパンマン。

雪山に埋もれていた「くまの サンタクロース」とトナカイを救出します。

 

くまのサンタさんは一命をとりとめたものの、しもやけで動けません。

そこで、ジャムおじさんはアンパンマン・しょくぱんマン・カレーパンマンのうちの誰かをサンタクロースの代理に立てようとします。

だれが いちばん サンタクロースが にあうかなあ?

選ばれたのはアンパンマン。

ホイップで付けひげ。

それにしても、このしょくぱんマンの不満そうな顔、秀逸です。

 

そして、こどもたちへプレゼントを配りに飛び立つアンパンマン。

そのシーンが……

適当すぎるだろ。

 

そして案の定、半分も配り終えていないうちにプレゼントが足りなくなってしまうという自滅っぷり。

このあたりのダメさ加減が、アニメ版の優等生キャラとは一線を画すところ。

 

困っているアンパンマン(自業自得)を助けに来るのは、なんと本物のサンタクロース。

しょくぱんマンたちも手伝って、無事にプレゼントを配り終えましたとさ。

めでたしめでたし。

 

……ところで、「くまの サンタクロース」って何だったんでしょう。

ほんものの サンタクロース」は人間のおじいさんです。

つまり、この世界において、サンタさんは複数いることになります。

ノンタン!サンタクロースだよ」的な設定なのでしょうが、説明は一切ありません。

それに、くまのサンタも人間サンタも、プレゼントの管轄は同じようです。

 

謎だ……。

しかし、そんなアバウト設定も、絵本版アンパンマンのいいところ。

 

≫絵本の紹介「ノンタン!サンタクロースだよ」

 

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