絵本の紹介「うずらちゃんのかくれんぼ」

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

子どもたちに人気の絵本には、よく「探し絵」の要素が入っていることがあります。

本筋と関係のないところで、よく見ると少しずつ絵が動いていたり、意外なサブ・ストーリーが展開されていたり。

 

そんなしかけが、何度でも楽しめる絵本の秘密のひとつかもしれません。

 

今回はそんな「探し絵」の人気絵本「うずらちゃんのかくれんぼ」(作:きもとももこ、福音館書店)を紹介します。

ひょうたんに真ん丸な目がついたような、うずらちゃんとひよこちゃんのデザインが、とにかくかわいい。

それに、結構表情豊かです。

さて、タイトルどおりの「かくれんぼ」絵本ですが、隠れ方がいわゆる「擬態」でして、体の模様や形状を利用し、絵の中に溶け込んでしまう、というもの。

 

同じ「探す絵本」で有名なのは五味太郎さんの「きんぎょがにげた」ですが、難易度はこちらの方が上です。

 

≫絵本の紹介「きんぎょがにげた」

楽しく遊んでいたうずらちゃんたちでしたが、雨が降ってきて、不安になって泣いてしまいます。

でも、ちゃんと最後はお母さんたちが迎えに来てくれる、という安心の終わり方。

 

最後のページから裏表紙までの絵も、ちゃんと物語がつながっていて、二匹が今日のことをお母さんに話しながら楽しく帰り道を歩く様子や、疲れてお母さんの背中で眠ってしまう様子などが描かれています。

 

こういう絵本は、大人は一度ネタがわかれば終わりのように思うかもしれませんが、たとえ答えがわかっていても、子どもは何度でも読んで欲しがります。

 

それに、大人だって、ぼんやり読んでいてはこの絵本のしかけを見逃してしまいます。

実は、たんぽぽの絵が……。

 

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