2016.11.29 Tuesday
絵本の紹介「ぶたたぬききつねねこ」
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
今回は言葉遊びの絵本を紹介します。
「ぶたたぬききつねねこ」(作・絵:馬場のぼる、こぐま社)です。
作者は「11ぴきのねこ」シリーズでおなじみの馬場のぼるさん。
というか、この絵本のねこが、そのまんま「11ぴきのねこ」と見た目いっしょですね。
タイトルで分かる通り、「しりとり」絵本です。
「おひさま」ではじまり、「まど」「どあ」「あほうどり」……と続きますが、それらの絵が、ちゃんと物語になっていて、言葉のわからない子どもでも、絵を追っていくだけで楽しめるよう工夫されています。
つまり「読める絵」です。
幼い子に向けた絵本の挿絵とは、こうでなくてはならないと思います。
ストーリーはいくつかに分断されていて、初めは「あほうどり」が「りんご」をつつくと中から「ごりら」が出てきて、「らっぱ」を吹くと「ぱいなっぷる」が飛び出す、というもの。
わけわかりませんけど、なんだか楽しい。
自然に言葉を覚えるのにも役立ちますが、別に「おべんきょう」の本ではありません。
子どもは言葉遊びが大好きです。
たとえ完全に「しりとり」のルールを把握できていなくても、次々と言葉が紡がれていくだけで、喜んで大笑いする子も多いと思います。
じゅうぶん0歳から読んであげられる絵本だと思います。
もちろん、「しりとり」ができるようになってからもう一度手に取れば、また新しい面白さを味わうこともできるでしょう。
ちなみに、後半は冬の描写が続き、最後は「くりすます」で終わりますので、この季節の絵本としてもぴったりですよ。
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