絵本の紹介「ぶたたぬききつねねこ」

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

今回は言葉遊びの絵本を紹介します。

ぶたたぬききつねねこ」(作・絵:馬場のぼる、こぐま社)です。

作者は「11ぴきのねこ」シリーズでおなじみの馬場のぼるさん。

というか、この絵本のねこが、そのまんま「11ぴきのねこ」と見た目いっしょですね。

 

タイトルで分かる通り、「しりとり」絵本です。

おひさま」ではじまり、「まど」「どあ」「あほうどり」……と続きますが、それらの絵が、ちゃんと物語になっていて、言葉のわからない子どもでも、絵を追っていくだけで楽しめるよう工夫されています。

つまり「読める絵」です。

幼い子に向けた絵本の挿絵とは、こうでなくてはならないと思います。

 

ストーリーはいくつかに分断されていて、初めは「あほうどり」が「りんご」をつつくと中から「ごりら」が出てきて、「らっぱ」を吹くと「ぱいなっぷる」が飛び出す、というもの。

わけわかりませんけど、なんだか楽しい。

自然に言葉を覚えるのにも役立ちますが、別に「おべんきょう」の本ではありません。

子どもは言葉遊びが大好きです。

たとえ完全に「しりとり」のルールを把握できていなくても、次々と言葉が紡がれていくだけで、喜んで大笑いする子も多いと思います。

 

じゅうぶん0歳から読んであげられる絵本だと思います。

もちろん、「しりとり」ができるようになってからもう一度手に取れば、また新しい面白さを味わうこともできるでしょう。

 

ちなみに、後半は冬の描写が続き、最後は「くりすます」で終わりますので、この季節の絵本としてもぴったりですよ。

 

■えほにずむでは、このブログで紹介した以外にも、たくさんのよい絵本を取り揃えております。

ぜひ、HPも併せてご覧ください。

絵本の買取依頼もお待ちしております。

 

絵本専門の古本屋 えほにずむ

〒578-0981

大阪府東大阪市島之内2-12-43

URL:http://ehonizm.com

E-Mail:book@ehonizm.com

コメント