義務教育をちゃんと考える

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

前回、小学校についてちょびっとだけ語りました。

かつては子どもの教育は一部の専門家の領域でしたが、現代では誰もが「教育問題」について自分なりの考えを持ち、語ります。

特に小中学校、義務教育に関しては本当に様々な方面から意見が百出しています。

 

そのほとんどすべてが、「このままではダメだ」という現場への批判です。

どうやら現状のままではいずれ義務教育は崩壊する(あるいはすでにしている)というのが、世の大半の見方であるようです。

 

確かにそうかもしれないと、私も思います。

でも、「じゃあどうすればいいのか」については、あまり耳にしないんですね。

いや、色々構想はあるみたいなんですよ。

でも、それらはどれも「実際には実現不可能」なものばかりです。

それは彼らが悪いわけではなく、学校のような恒久的なシステムを根本的に変革することは、一人の人間の力ではとても無理だし、長い時間をかけなければできないからです。

 

逆に言えば、時間をかけずにできるような「改革」には、必ず副作用があります。

現在もそこで生活する子どもたちがいる以上、そんな急激な革命はするべきではありません。

 

できるとすれば、新しい理念を掲げた私立学校を創設することくらいでしょう。

けど私学に子どもを通わせるのはどうしてもお金がかかりますし、そうやって富裕層だけが良質な教育を受けられるような格差が広がっていくことには、個人的には不満があります。

 

とりあえず、今、成長中である子どもたちに何がしてあげられるのか。

それは結局、個人的なことしかないと思います。

学校現場の方々にクレームをぶつけるより、親としてできることを探すほうが大切だし、その方が早い。

 

そもそも義務教育の役割とは何なのか、何のために学校に行くのか、親はそれを考える必要があります。

でも、実際にはほとんどの大人が特に考えずに「そうするのが当たり前だから」「世間が許さないから」と、子どもを学校に行かせています。

 

憲法26条をちゃんと読めばわかる通り、義務教育の「義務」は子どもに課せられたものではなく、保護者(と国)に対してのものです。

子どもには十分な教育を受ける権利があり、保護者はそれを受けさせる義務がある。

 

子どもが「学校に行きたくない」と言った場合、難しい問題ではありますが、親との間にきちんとしたコミュニケーションが成立しているなら、「学校に行かない」というのは選択肢としてありです。

もちろん、学校に行かない子どもにも十分な教育を受けさせる義務は残ります。

 

私の息子がちゃんと小学校に行けるかどうか、現段階ではよくわかりません。

多分普通に行くだろうと思うけど、もしかしたら「行きたくない」と言い出すかもしれない。

 

行かないのは構わないけど、そうなるとさらに親の仕事は増えます。

勉強なんか教えられないし、音楽や美術やその他いろいろな学習に関して、素人にはできないことが多すぎます。

そう考えると、問題が多くとも、やっぱり学校があることには感謝せざるを得ません。

 

そして何よりも、小中学生の年の子どもにとって、親以外の大人との接触は重要だと思うのです。

特に、見上げるように尊敬できる教師に出会える幸運に恵まれれば、その後の成長に多大な良い影響を及ぼします。

それは家にいるだけでは(核家族では特に)得られない体験です。

 

私がこのブログでしょっちゅう「自由」「自由」と口にするので、子どもが教師と非対称な関係性になることに否定的かと思われるかもしれませんが、そんなことはないのです。

子どもは尊敬できる大人が近くにいることで大きく成長できるのです。

その感情は大人になっても有益です。

それは教師や権威に対する盲目的な服従とはまったく異なるものです。

 

現代では子どもに「大人を尊敬させてあげる」ことができずにいます。

大人が情けないんでしょうね。

 

学校についてはまだまだ書きたいことがあるのですが、またの機会にしましょう。

 

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