【絵本の紹介】「じゃあじゃあびりびり」【305冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

絵本は大人が読んでも面白い、ということを何度もこのブログで力説していますが、言うまでもなく子どもが読んでも面白いものです。

さらにまだ言葉がわからない赤ちゃんでも楽しめる絵本はちゃんとあります。

赤ちゃんから大人まで、あらゆる世代に門戸が開かれているところが絵本の大きな魅力なのです。

 

というわけで、今回は「赤ちゃん絵本」を紹介するわけですが、これは私の息子の一番最初のお気に入りとなった作品でもあります。

個人的には赤ちゃん絵本の最高傑作だと思っています。

その名も「じゃあじゃあびりびり」。

作・絵:まついのりこ

出版社:偕成社

発行日:2001年8月(改訂版)

 

昨今の研究により、読み聞かせを始めるのは早い方がいいということは広く知られるようになりました。

 

≫読み聞かせはいつから?

 

が、さてさて、子どもに絵本を選ぶのも難しいのに、言葉も理解していない赤ちゃんを相手にどんな絵本を読んだらいいのか、まるでわからないという方も多いかもしれません。

私は息子が生後半年くらいから読み聞かせを始めましたが、一言も感想を言わないし表情もさほど変えない相手に絵本を読むというのは実に頼りない気持ちがするものでした。

 

物言わぬ赤ちゃんがどういう絵本を求めているか、しょせんは大人には完璧に理解することはできません。

そんな単純でありながら非常に難しい「赤ちゃん絵本」というジャンルにおいて、読者(赤ちゃん)からの圧倒的支持を集め、「魔法の絵本」とまで称されているのがこの「じゃあじゃあびりびり」なのです。

 

じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー

いぬ わん わん わん わん

みず じゃあ じゃあ じゃあ

かみ びり びり びり びり びり びり

 

そんなリズムの単語と擬音のみで構成されています。

ページとページに関連性はなく、連続的に物事を捉える必要性もありません。

はっきりした色使いと単純化された造形。

かみ びり びり」のページは和紙の切り絵が用いられたりテキストの位置にこだわったりして、随所に工夫が凝らされています。

赤ちゃんにとっては写真よりも余計な情報のない絵のほうが入って行きやすいのかもしれません。

★      ★      ★

 

ま、はっきり言ってほとんどの大人には全然面白くも何ともない絵本です。

だからこれが赤ちゃんに大人気と言われてもよく理解できません。

半信半疑で読み聞かせてみて、予想以上の赤ちゃんの好反応に驚く方が大勢いるようです。

 

その理解できなさが「魔法の絵本」たる所以でしょう。

作者のまついさんは他にも「おたんじょうび」「おはよう」「ばいばい」などの赤ちゃん絵本を作っており、それらは「まついのりこあかちゃんのほん」シリーズとなっていますが、やはりこの「じゃあじゃあびりびり」が桁外れの人気みたいです。

 

初版は1983年、それから2001年に改訂版となった時に、赤ちゃんがかじったり舐めたりすることを考慮して、頑丈なボードブック仕様になりました。

 

我が家でも随分お世話になった一冊ですが、さすがに息子も5歳になったことだし、そろそろメインの本棚から2軍落ちして別の部屋の本棚に移動しました。

ところが、今でもたまに引っ張り出して読んでるんですね。

もちろん赤ちゃんの時のことなど何も覚えていないでしょう。

 

恐るべし、魔法の絵本です。

 

推奨年齢:0歳〜

読み聞かせ難易度:☆

謎の魔力度:☆☆☆☆☆

 

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