【絵本の紹介】「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」【281冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

今回は古典名作シリーズ「スモールさんの絵本」より、「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」を紹介します。

作・絵:ロイス・レンスキー

訳:渡辺茂男

出版社:福音館書店

発行日:1970年11月1日

 

主人公「スモールさん」が毎回色んな乗り物に乗ったり、色んな仕事に携わる様子を、簡潔で明快な文章と絵で描いたこのシリーズは、作者のレンスキーさんが息子のステファンの興味を満たすために作ったものだそうです。

 

だから、これらの作品はどれも、子どもの「あれ、なに?」「どうして?」に徹底的に真摯に答える構成になっています。

大人が読むと素っ気ない、あるいは少々くどいようにすら感じるテキストは、子どもの疑問の一つ一つを無視しない態度から来ています。

 

≫絵本の紹介「ちいさいじどうしゃ」

≫絵本の紹介「スモールさんののうじょう」

 

さて、今回はスモールさんはみんなの憧れ、消防士になって大活躍します。

ポンプ車の内容を紹介するカットはまるで図鑑。

子どもたちはこういうページが大好きです。

 

もちろん古い作品ですから、色々とレトロ感あります。

現代の消防車との違いを確認してみると面白いかもしれません。

この、滑り棒とか。

私も知らなかったもので「へえー」となりました。

 

ただ、今ではもう使われていないようです。

「一人ずつしか降りれない」「階段の方が早い」という切ない理由。

旧式ではあるものの、ポンプ車の機能は克明に描かれています。

スモールさんの迅速な指揮のもと、火は消され、そしてお約束の取り残された子どもを救出する場面も。

ほうすい やめえ!」と叫ぶスモールさんを、子どもたちは必ず真似たくなるでしょう。

 

★      ★      ★

 

スモールさんの絵本」は、復刻されてカラー版になったものと、この「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」のように、当時のままの2色刷で刊行されているものがあります。

 

消防車の古さも加わって、地味で古い絵本に思えますが、子どもたちの受けは今も昔も変わりません。

ここから得られる知識が古いものであることも、何ら問題ではありません。

別にこの絵本の知識を一生持って行くわけではないですし。

 

大切なのは子どもたちの「知りたい」を満足させてやることであり、その最適な仕方について、この作者ほどに長じた人物は稀有な存在なのです。

 

推奨年齢:3歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆

犬の活躍度:☆

 

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