絵本の紹介「みんなうんち」

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

我が家の息子は、3歳を過ぎてもまだおむつが取れません。

「おまるでうんちしてみようか?」

と持ち掛けても、

「しないの!」

と一蹴。

焦る必要はない……とはわかっているつもりでも、何か特別な原因でもあるのかと、つい悩んでしまいます。

 

トイレ関係の絵本は山ほど読んできたのですが、絵本は気に入っても、自分自身の排泄は別物として考えているようです。

 

そう、今では山ほど出版されているトイレの絵本。

しかし、かつては「うんち」を絵本に登場させることはハードルが高かったようです。

こぐまちゃんおはよう」の中に排泄シーンを入れることについても、当時はやはり冒険だったそうです。

 

≫絵本の紹介「こぐまちゃんおはよう」

 

そうしたハードルを取り払い、「うんち絵本」に市民権を与えたのが(少々大げさかな)、今回紹介する「みんなうんち」です。

出るわ出るわ、色んなうんちのオンパレード。

「ひとこぶらくだは ひとこぶ うんち

ふたこぶらくだは ふたこぶ うんち

これは うそ!」

などの、五味太郎さんのユーモアも交えていますが、これはれっきとした科学絵本です。

登場する動物のうんちの形、うんちの仕方、それぞれの習性などがちゃんと描かれているのです。

 

動物も小さな子どもも、何一つ悪びれずに、堂々と「うんち」をします。

大人だけが、「うんち」に対して照れたり、隠したり、難しい言葉で距離を取ろうとしたりします。

子どもはそんな大人の狼狽をちゃんと見抜いているから、ことさらに大声で「うんち!」と叫ぶのです。

真面目くさった顔をしてても、みーんな「うんち」をするんだ、という事実が、なんだかおかしかったり、親しみを持てたりするから笑うのです。

 

「うんち」の話をするときは、笑ってもいいんです。

笑いながら、正しい科学知識を教えてあげればいいんです。

この絵本から、そんなメッセージが聞こえてきそうです。

 

 

■えほにずむでは、このブログで紹介した以外にも、たくさんのよい絵本を取り扱っております。ぜひ、HPも併せてご覧ください。

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