2016.11.08 Tuesday
絵本の紹介「みんなうんち」
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
我が家の息子は、3歳を過ぎてもまだおむつが取れません。
「おまるでうんちしてみようか?」
と持ち掛けても、
「しないの!」
と一蹴。
焦る必要はない……とはわかっているつもりでも、何か特別な原因でもあるのかと、つい悩んでしまいます。
トイレ関係の絵本は山ほど読んできたのですが、絵本は気に入っても、自分自身の排泄は別物として考えているようです。
そう、今では山ほど出版されているトイレの絵本。
しかし、かつては「うんち」を絵本に登場させることはハードルが高かったようです。
「こぐまちゃんおはよう」の中に排泄シーンを入れることについても、当時はやはり冒険だったそうです。
そうしたハードルを取り払い、「うんち絵本」に市民権を与えたのが(少々大げさかな)、今回紹介する「みんなうんち」です。
出るわ出るわ、色んなうんちのオンパレード。
「ひとこぶらくだは ひとこぶ うんち
ふたこぶらくだは ふたこぶ うんち
これは うそ!」
などの、五味太郎さんのユーモアも交えていますが、これはれっきとした科学絵本です。
登場する動物のうんちの形、うんちの仕方、それぞれの習性などがちゃんと描かれているのです。
動物も小さな子どもも、何一つ悪びれずに、堂々と「うんち」をします。
大人だけが、「うんち」に対して照れたり、隠したり、難しい言葉で距離を取ろうとしたりします。
子どもはそんな大人の狼狽をちゃんと見抜いているから、ことさらに大声で「うんち!」と叫ぶのです。
真面目くさった顔をしてても、みーんな「うんち」をするんだ、という事実が、なんだかおかしかったり、親しみを持てたりするから笑うのです。
「うんち」の話をするときは、笑ってもいいんです。
笑いながら、正しい科学知識を教えてあげればいいんです。
この絵本から、そんなメッセージが聞こえてきそうです。
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