【絵本の紹介】「ゆきだるま」【205冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

今回紹介するのはブリッグズさんの「ゆきだるま」です。

作・絵:レイモンド・ブリッグズ

出版社:評論社

発行日:1978年10月10日

 

原題は「The Snowman」で、「スノーマン」というタイトルでの愛蔵版も出版されていますが、内容は同じです。

アニメーション作品にもなっているので、「スノーマン」の方が耳馴染みがあるかもしれません。

 

この作品の大きな特徴は一切テキストがないこと。

かと言って必ずしも幼児向け絵本というわけではなく、細かいコマ割りで進行するストーリーを追うには、それなりの読解力を要します(別に難しいものではありませんが)。

 

そして内容は、大人もホロッとさせられる、切なくて温かい物語です。

 

ある朝、主人公の少年が目を覚ますと、外は一面の雪。

少年は喜んで外へ飛び出し、雪だるま(スノーマン)を作ります。

 

なかなか大きな苦労作が完成し、少年は家に帰ってからも、外に立っているスノーマンを気にし続けます。

そして夜。

 

スノーマンが気になって寝付けない少年が外を見ると、なんとスノーマンが動き出します。

イギリスらしく、礼儀正しいスノーマン。

でも、家にある色んなものを珍しがる姿はコミカルで可愛らしい。

少年とスノーマンは一緒に遊び、食事をし、すっかり仲良くなります。

そして外に出ると、スノーマンは少年の手を引いて空へ飛び立ちます。

 

何とも夢に溢れたシーンです。

夜明け前に、二人は帰ってきます。

そして少年は部屋に戻り、元通り外に立っているスノーマンを気にかけつつも、疲れて眠り込んでしまいます。

 

やがて日が昇り、目を覚ました少年は朝ごはんも食べずに外へ飛び出します。

そこには……。

 

★      ★      ★

 

色鉛筆画が実にいい味を出しています。

ところで、この「スノーマン」もそうですが、海外の雪だるまって、日本のものと違うことに気づいてますか?

 

何が違うって、「足がある」こと。

海外の雪だるまは三段重ねが一般的で、目を石炭、鼻をニンジンもしくはミカンなどで作るのです。

日本の雪だるまはつまり「だるま」で、普通は足がないので二段なんですね。

 

作者のブリッグズさんの他の作品としては、「さむがりやのサンタ」などが有名で、心温まるお話を描くイメージですが、大人向けの、わりとブラックな作品も多数発表しています。

 

雪だるま、私は人生で一回もまともに作った記憶がありません。

生まれ育った大阪では、滅多に雪が降らないし、積もらないんですよね。

 

子どもの頃は待ち望んでいた雪ですが、大人になってからはもう、そうではありません。

寒いし。

 

でも、息子が生まれてからは、また雪を待っている自分がいます。

息子はまだ積雪を見たことがないので、きっと喜んで遊ぶでしょう。

そう思って、冬になると空を見上げるようになりました。

 

もし積もったら、大きい雪だるまを作って父親らしいところを見せたいと思っております。

自信はありませんが。

 

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