【絵本の紹介】「なつのおとずれ」【160冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

いよいよ夏休みが始まった子どもたちも多いでしょう。

海だ! 山だ!

というわけで、夏の始まりにぴったりの一冊を紹介します。

 

なつのおとずれ」です。

作・絵:かがくいひろし

出版社:PHP研究所

発行日:2008年6月4日

 

扉の向こうからこちらをのぞくソフトクリーム、スイカ、メロン、かき氷、扇風機……。

丸い目と短い手足をつけた独特の擬人化キャラクターたち。

背景には真っ青な空と入道雲、海と砂浜。

 

夏がやってくるワクワク感が伝わってきます。

 

かたつむりの天気予報士が梅雨明け間近であることを伝えると、おひさまが夏の風物詩たちを呼び出します。

よーい」「どーん

で駆け出すソフトクリームたち。

 

遠近法を用い、ユーモラスながら大迫力の画面を展開します。

浮袋や蚊取り線香なども加わり、「ながしそうめんの じっちゃん」のところへ辿り着くと、そこから一気に滑り出します。

行き先は「なつ」。

飛び出した先のおひさまの口に入って、

ぐもももももももももももも

と、縦書き文字でロケットのように打ち上げられ、青い空から地上へ舞い降ります。

眩しい陽光の下、夏の音がいっぱい。

 

★      ★      ★

 

溢れるユニークなアイディアと構成の妙、光を感じさせる明るい色彩のタッチ。

作者のかがくいさんは2005年「おもちのきもち」でデビューし、「だるまさん」三部作で大ブレイク。

絵本界を席巻し、大いに注目を集めました。

 

しかし2009年、すい臓がんのために急逝されます。

 

絵本作家としての活動期間はわずか4年。

あまりにも惜しい才能でした。

 

かがくいさんの絵本は「読み聞かせること」をいつも念頭に置いて作られていると思います。

ですから、声に出して読んでみるとテンポが良く、大人も楽しくなるような作品ばかりです。

 

かがくいさんは亡くなられましたが、残された作品はずっとずっと後の世代まで読み継がれるロングセラーになることでしょう。

 

推奨年齢:3歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆

夏度:☆☆☆☆☆

 

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