【絵本の紹介】「かばんうりのガラゴ」【157冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

今回紹介するのは「かばんうりのガラゴ」です。

作・絵:島田ゆか

出版社:文溪堂

発行日:1997年11月

 

カナダ在住の日本人作家・島田ゆかさんによる「バムとケロ」に並ぶもうひとつの大人気シリーズです。

 

≫絵本の紹介「バムとケロのにちようび」

 

ユニークで可愛いキャラクター、遊び心満載のイラスト。

そして他の島田さん絵本との関連を探すのも楽しみの一つです。

 

ガラゴは たびする かばんやです

いつも みぎとひだり いろのちがう くつをはいて

かばんを うってあるきます

という設定。

さて、このガラゴのかばんですが、もちろんただのかばんではありません。

様々なお客さんの要望に合わせてガラゴが用意するのは、どれも変わった機能を持つ面白かばん。

 

犬の兄弟になるかばん、ライオンのたてがみになるかばん、ピアノのかばん、やかんのかばん……。

もはや「かばん」である必要について考えてしまうくらい、何でもありの品ぞろえ。

 

そして、お客さんは誰一人お金を払いません。

すべては物々交換によって取引されるわらしべ長者的システム。

それらのアイテムが、ちゃんと後々役に立っているところも見逃せません。

ライオンが置いて行ったスイカはガラゴのおひるごはんになり、残った皮はおたまじゃくしの水槽になります。

 

夜になると、ガラゴは自身のかばんをベッドにして眠ります。

 

★      ★      ★

 

ガラゴのモデルはアフリカに生息する「ショウガラゴ」(ブッシュベイビーとも)というサル科動物だと思います。

 

この絵本の楽しみは、とにかく絵の隅々まで見ること。

これに尽きます。

 

かばんの仕掛けはもちろん、ガラゴと行動を共にする小さな白いイヌとウサギを探したり、ガラゴの表情と同調するマグカップや、時々動く犬の写真(バム?)、本当に細かいところまで遊びが詰まっています。

 

また、「バムとケロ」シリーズとの関連を匂わせる描写もあり、他の島田さん作品を通読することによる新たな発見も。

こういうのは絵本作家のファンサービスと言えるでしょう。

 

あまりここで一つ一つ挙げていくのは野暮なので、ぜひ自分で探してみて欲しいのですが、ひとつだけ。

ここに登場するカエルのお母さんは、「バムとケロ」のケロちゃんの母親っぽいのです。

ということは、ガラゴについてきたおたまじゃくしは……?

 

推奨年齢:4歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆☆

探し絵の楽しみ度:☆☆☆☆☆

 

■今回紹介した絵本の購入はこちらからどうぞ→「かばんうりのガラゴ

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