2017.07.04 Tuesday
【絵本の紹介】「だるまちゃんとかみなりちゃん」【150冊目】
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
今回紹介するのは、「だるまちゃんとかみなりちゃん」です。
作・絵:加古里子
出版社:福音館書店
発行日:1968年8月1日(こどものとも傑作集)
大人気ロングセラー「だるまちゃん」シリーズの第2作。
私自身も子どものころ大好きだった作品で、ずっと記事にしたかったんですが、季節感を考慮して待っていました。
シリーズ1作目の「だるまちゃんとてんぐちゃん」は、だいぶ前に紹介してます。
毎回、色んな郷土玩具や伝説上のキャラクターと仲良しになるだるまちゃん。
今回は夏らしく、空から降ってきた「かみなりちゃん」と友達になります。
落ちてきたかみなりちゃんは、木の枝に引っかかった「へんな まるいもの」(実は浮袋)を取って欲しいと頼みます。
だるまちゃんは彼に協力し、試行錯誤を繰り返しますが、上手くいきません。
そこへかみなりちゃんのお父さんの「かみなりどん」が、ラジコン式みたいな雲に乗って迎えに来てくれます。
だるまちゃんはお礼に雲の上の国へ招待されます。
「かみなりこうえん」のプールや、「かみなりまち いなずまどおり ごろごろばんち」のかみなりちゃんの家に行き、たくさん遊んで、ご馳走を食べ、お土産を貰って帰ります。
★ ★ ★
この作品の面白さ、中毒性は、何と言っても絵の楽しさに尽きます。
かみなりの国はまるで未来都市。
プールの飛び込み台(危険なほど高い)や滑り台(事故が発生してる)の面白そうなこと。
細かい絵のひとつひとつを見れば、テキスト以上にだるまちゃんの遊び内容を読むことができます。
そして舞台は未来都市でも、そこはやっぱり「だるまちゃん」らしく、昔ながらの遊びも色々と登場します。
何気ないことですが、かみなりの国ではすべての物にツノが生えており、そのデザインが秀逸です。
浮袋、傘、テレビ、食器、シャワーのヘッド、電話機……。
輪投げの輪や「けんけんぱ」の輪まで。
帰りはこうもり傘をパラシュート代わりに、雲から飛び降りるだるまちゃんですが、最後のページを見ると傘が壊れています。
よく怪我しなかったものですね。
推奨年齢:3歳〜
読み聞かせ難易度:☆☆
電磁波が凄そう度:☆☆☆☆☆
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