【絵本の紹介】「だるまちゃんとかみなりちゃん」【150冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

今回紹介するのは、「だるまちゃんとかみなりちゃん」です。

作・絵:加古里子

出版社:福音館書店

発行日:1968年8月1日(こどものとも傑作集)

 

大人気ロングセラー「だるまちゃん」シリーズの第2作。

私自身も子どものころ大好きだった作品で、ずっと記事にしたかったんですが、季節感を考慮して待っていました。

 

シリーズ1作目の「だるまちゃんとてんぐちゃん」は、だいぶ前に紹介してます。

 

≫絵本の紹介「だるまちゃんとてんぐちゃん」

 

毎回、色んな郷土玩具や伝説上のキャラクターと仲良しになるだるまちゃん。
今回は夏らしく、空から降ってきた「かみなりちゃん」と友達になります。

落ちてきたかみなりちゃんは、木の枝に引っかかった「へんな まるいもの」(実は浮袋)を取って欲しいと頼みます。

だるまちゃんは彼に協力し、試行錯誤を繰り返しますが、上手くいきません。

 

そこへかみなりちゃんのお父さんの「かみなりどん」が、ラジコン式みたいな雲に乗って迎えに来てくれます。

だるまちゃんはお礼に雲の上の国へ招待されます。

 

かみなりこうえん」のプールや、「かみなりまち いなずまどおり ごろごろばんち」のかみなりちゃんの家に行き、たくさん遊んで、ご馳走を食べ、お土産を貰って帰ります。

 

★      ★      ★

 

この作品の面白さ、中毒性は、何と言っても絵の楽しさに尽きます。

かみなりの国はまるで未来都市。

プールの飛び込み台(危険なほど高い)や滑り台(事故が発生してる)の面白そうなこと。

 

細かい絵のひとつひとつを見れば、テキスト以上にだるまちゃんの遊び内容を読むことができます。

そして舞台は未来都市でも、そこはやっぱり「だるまちゃん」らしく、昔ながらの遊びも色々と登場します。

 

何気ないことですが、かみなりの国ではすべての物にツノが生えており、そのデザインが秀逸です。

浮袋、傘、テレビ、食器、シャワーのヘッド、電話機……。

輪投げの輪や「けんけんぱ」の輪まで。

 

帰りはこうもり傘をパラシュート代わりに、雲から飛び降りるだるまちゃんですが、最後のページを見ると傘が壊れています。

よく怪我しなかったものですね。

 

推奨年齢:3歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆

電磁波が凄そう度:☆☆☆☆☆

 

■今回紹介した絵本の購入はこちらからどうぞ→「だるまちゃんとかみなりちゃん

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