2016.10.19 Wednesday
絵本の紹介「こぐまちゃんおはよう」
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
古本屋をやっていると、本当に人気がある絵本がよくわかります。
そんなロングセラーシリーズ「こぐまちゃんえほん」より、第一作「こぐまちゃんおはよう」を紹介したいと思います。
同じ国内の人気シリーズでも、「ぐりとぐら」よりも、もっと小さな子どもに向けて作られています。
太い線、ぬいぐるみのようなキャラクター、はっきりした色使い。
明らかに「ミッフィー」シリーズの作者、ディック・ブルーナの影響を受けているとわかります。
このシリーズは絵を担当している若山さんのほか、「こぐま社」の創立者である佐藤英和さん、歌人の森比佐志さん、児童劇作家の和田義臣さんら四人による合作です。
佐藤さんが、ブルーナの描く「子どもがはじめて出会う本」の日本版を作りたいという想いから、こぐま社を代表するシリーズとして「こぐまちゃんえほん」を誕生させたそうです。
ですから、ブルーナの影響が色濃く出ているのは当然とも言えます。
赤・青・黄といった原色ではなく、中間色を用いているところに「和」を感じますね。
こぐまちゃん(2歳)の一日の生活を描きます。
起きて、顔を洗って、ご飯を食べて、遊んで……。
そのひとつひとつのシーンに、作者の4人が話し合い、合意を得てから制作に入るという熱の入れようです。
佐藤さんが特に気に入っているという、こぐまちゃんがうんちをする場面。
「最も美しい排泄シーン」だとか。
これを見て、自分もおまるでうんちをしたがる子どもが続々現れたそうです。
……が、もちろん例外はあります(我が家のように)。
作家にとって、子どもは最も率直で、最も手ごわい読者と言えます。
大人の目はだませても、子どもの目はだませないのです。
それを知っている人々が作ったからこそ、内容はもちろんのこと、印刷、製本に至るまで、こだわり抜いて完成された絵本となっています。
まさに「子どもがはじめて出会う本」にふさわしいシリーズと言えるでしょう。
■「こぐまちゃんえほん」の中でも一番人気の「しろくまちゃんのほっとけーき」
■えほにずむでは、このブログで紹介した以外にも、たくさんのよい絵本を取り扱っております。ぜひ、HPも併せてご覧ください。
■絵本の買取依頼もお待ちしております。
絵本専門の古本屋 えほにずむ
〒578-0981
大阪府東大阪市島之内2-12-43
E-Mail:book@ehonizm.com
こぐまちゃんの絵本は、知りませんでした。
ウンチをした場面綺麗かったです。
又、作り手側の、思いとか、店主さんが、説明されているので、分かり易いです。