【絵本の紹介】「バルンくん」【112冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

男の子はみんな乗り物大好き。

私も、子どものころはやっぱり、クルマのおもちゃに夢中だった時期もあったようです。

ただ、大人になるにつれ、乗り物への興味は薄れて行きましたが。

 

もちろん、自動車などへの興味や愛着を持ち続けて大人になった男性も多いでしょうが、同じ自動車好きと言っても、子どもと大人の「好き」のベクトルは違っていると思います。

 

子どもは「動く」機械に対し、純粋な憧憬を抱きます。

それが大人になるにつれ、「自分が操縦する」対象として乗り物を見、その快感や全能感を求めるようになります。

 

それは自然な成長ですが、大人の中には稀に、子どもの持つ純な「自動車愛」を、そのまんま持ち続けたようなひとがいます。

 

そんな大人の一人である絵本作家さん・小森さんの作品が、今回紹介する「バルンくん」です。

作・絵:こもりまこと

出版社:福音館書店

発行日:2003年1月25日

 

何ともあたたかみのある色合い。

まさに血の通ったマシンという絵です。

 

子ども、特に男の子に受けること間違いなしの絵本ですが、読み聞かせのポイントは、もう、いかに何にも考えずに「バルバルバルーッ」とノリノリで読めるかどうかだけです。

なんか懐かしくなる絵なんですよね。

バルンくんのモデルは、イギリスのスポーツカー、オースチン・ヒーレー・スプライト。

登場する他の車たちも、全部実在するようです。

私はさほど詳しくないのですが、自動車好きのお父さんなら、一緒になって楽しめるのでは。

ストーリーもなんにもない。

走るだけ。

 

……「純」です。

男の子がミニカーで遊んでいる光景をそのまんま絵本にするとこうなるんじゃないでしょうか。

 

さあ、世の中のお父さん方、照れることはありません。

子どものころの情熱を呼び起こして、思いっきり叫びましょう。

 

バルンバルン バルバルーッ ブロブローン ウオウオーン

 

だんだん楽しくなってくるはずです。きっと。

 

 

推奨年齢:0歳〜

読み聞かせ難易度:☆

リピート率度:☆☆☆☆☆

 

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