読み聞かせと「子どもの学び」について

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

相変わらず、毎日絵本を読み聞かせています。

ですが、最近、少し頻度が下がっています。

ひとりでお気に入りの絵本を見ていることはあっても、「読んで」とリクエストしてくることが少なくなったようです。

 

以前は「数打ちゃ当たる」方式で、大量に絵本を仕入れていたんですが、現在はある程絞り込んで選んでいます。

しかし、子どもの興味や好みは日々変化していきます。

その変化に、こちらがついて行けていないことが、安打率の低下原因かもしれません。

 

またそろそろ、一気に100冊くらい絵本棚に投入するべきか、検討中です。

さて、よく疑問に思われるのが、「どうしてそこまで読み聞かせを頑張るの?」ということです。

読み聞かせが子どもの発達に良い影響を与えることは、すでに科学的根拠もしっかりと示されており、色んな所で紹介されています。

 

でも、だからって、1000冊も2000冊も用意して、1万回も2万回も繰り返して読め、なんてことはあまり言われていません(当たり前かもしれませんが)。

 

それは単に「子どもの健全な発達」という普遍的な親の願いを超えて、「早教育」の領域に踏み込んでいると言えるかもしれません。

事実、そうなのでしょう。

 

しかし、私も妻も、息子を有名大学に入れたいとか、エリートコースを歩ませたいとか、そういうことは考えていません。

 

別に、そういう目的を持って読み聞かせを始めたって、それはその人の自由だし、構わないと思います。

 

ですが、「この子を進学校に」「東大に」「有名企業に」などという親の希望は、たいていその後に、「そして将来、私たちの老後の面倒を見て欲しい」とか、「周囲に自慢したい」とかいう「自分の欲求」が潜んでいるものです。

ま、気持ちはわかりますけど、子どもはそういう親の心の裏側まで、意識的にではなくとも、ちゃんと見抜いているものです。

それが子どもの「健全な発達」に良い影響を与えるとは、私は思いません。

 

子どもは自分自身の生を生きようと望んでいます。

本来、すべての子どもがそうです。

自己中心的であることは、守られるべき子どもの特権です。

 

だから、子どもは親の「説教」や「強制」や「世間体を気にする態度」が大嫌いです。

本能のレベルで、そうしたものに反発します。

 

一見正しいことを言っているような親の言葉の奥に、「自分の生をコントロールしようとする念」を、極めて敏感に察知するからです。

 

よって、「この子を東大に」といったような目標を持って読み聞かせを熱心に頑張ったとしても、その動機が上に述べたようなものであれば、おそらくその試みは失敗するでしょう。

 

失敗、というのは「東大に入れない」ことではありません。

「子どもの健全な発達」という「本来の目的」が失敗するということです。

 

勉強しなさい」と何度言おうが逆効果であることは、健全な子どもの反応なのです。

むしろ、唯々諾々と親に従う子どもの方が危険です。

 

自分自身の生を生きられなかった人間は、必ずどこかに歪みを抱えることになります。

それがどんな形で破綻するにせよ、それともその歪みを抱えたまま人生を終えるにしろ、自由でも幸福でもないことは確かです。

 

だからって、親に反発し続けて、まったく勉強を放棄すれば幸せになれるかと言うと、その可能性は低いでしょう。

 

大切なのは子どもが「主体的に」学習することです。

 

親が強制しなくたって、自然な形で知的探求心を満たしてやれば、子どもは自らどんどん学ぼうとします。

子どもは大人よりはるかに「知」に対して貪欲です。

 

「読み聞かせ」は、そうした「主体的」「能動的」学習のための土台であると思っています。

 

その具体的方法については、また次の機会に。

 

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