2017.04.11 Tuesday
【絵本の紹介】「14ひきのぴくにっく」【105冊目】
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
いよいよ春ですね。
「14ひき」シリーズより、この季節にぴったりの一冊を紹介します。
「14ひきのぴくにっく」です。
作・絵:いわむらかずお
出版社:童心社
発行日:1986年11月15日
自然とともに生活する、ねずみの大家族の日常を描いた人気シリーズ。
以前、「14ひきのひっこし」で取り上げて以来ですね。
「きょうは、なんて いい てんき」
「みんなで、はるの のはらへ でかけよう」
そんな提案があって、お弁当と水筒を持って、家族でピクニックへ。
小鳥のヒナが生まれ、ぜんまいが顔を出し、アマガエルが鳴く。
色んな春を見つけながら、広い野原まで歩きます。
たんぽぽのわたげを見送り、青空の下でお弁当。
★ ★ ★
相変わらず、自然の描写が美しい。
ただ「お弁当持って、野原へ」行くだけのことが、どんなお金をかけたレジャーよりも豊かに思えます。
いわむらさんの絵本を見るたび、なんだかうらやましくなってしまいます。
うらやましいなら、自分もやればいいんでしょうが、いざ春が来ても、
「花粉が」
「PM2.5が」
「黄砂が」
と、なんだかんだ気にして、結局屋内で遊ぶことになりがちな現代。
もっと子どもを外に出してやりたい、のは、都会に住む親の共通の想いかもしれません。
さて、この絵本の楽しみ方は、とにかく絵を隅々まで堪能すること。
色んなところに小さな生き物が隠れていたりして、それらを発見するたび、子どもと一緒に盛り上がれます。
14ひきそれぞれのキャラクターの行動を追うのもお約束。
今回はいっくんが手作りの縦笛で、ピクニックに音楽を添えています。
ろっくんは相変わらずのおっちょこちょいぶりを発揮。
また、見返しには春の草花が名前とともに描かれており、ちょっとした図鑑にもなっています。
推奨年齢:3歳〜
読み聞かせ難易度:☆
植物の名前が全然わからなくて情けない度:☆☆☆☆
■今回紹介した絵本の購入はこちらからどうぞ→「14ひきのぴくにっく」
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