2021.07.07 Wednesday
【絵本の紹介】「たなばたプールびらき」【411冊目】
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。
今日は七夕。
ということで七夕にちなんだ絵本を紹介しましょう。
「たなばたプールびらき」です。
作:中川ひろたか
絵:村上康成
出版社:童心社
発行日:1997年6月8日
「さつまのおいも」「おおきくなるっていうことは」など、全12冊の「ピーマン村の絵本たち」シリーズの一冊です。
ちょっととぼけたような、不思議で楽しい雰囲気の保育園での行事や四季を感じる絵本シリーズ。
七夕の日、おりひめとひこぼしは年に一度の天の川でのデート。
望遠鏡を取り出して「スターウォッチング」していると、地球の保育園の七夕飾りを見つけます。
短冊に書かれた願い事は「あまのがわで およいでみたい」。
その願いを叶えてあげようと二人は流れ星を地球に飛ばし、保育園の子どもたちを招待します。
子どもたちと園長先生は流れ星に乗って天の川へ。
園長先生は丁寧におりひめとひこぼしに挨拶とお礼をして、この日を園のプール開きとします。
まずは怪我のないように準備体操。
「おてて ぷらぷら」
「あーし ぶらぶら」
「おくび ぐるぐる」
「おしり くねくね」
それからみんなで楽しく泳ぎ、おりひめとひこぼしは華麗なシンクロナイズドスイミングを披露します。
ところどころあえて横文字を入れてくるセンスが好き。
★ ★ ★
梅雨時だから仕方ないかもしれませんけど、皮肉なことに七夕は毎年のように雨が降ってる気がしますね。
せっかくの年に一度のデートの日くらい、晴れてくれればいいのに……という気もしますが、考えてみれば天の川に雨は関係ないのかな。
今年は雨どころか豪雨災害の七夕となってしまい、被害に遭われた方の安否が心配です。
ただでさえコロナ禍で大変な時期に……。
今年の短冊にはコロナ収束を願った子どもたちも大勢いたことでしょう。
うちの子は砂遊びの次に水遊びが大好きで、一昨年までは夏と言えばプールか川遊びだったんですけど、それすらもコロナの影響で自由になりません。
去年の夏は我慢してもらった分、今年こそは好きなだけプールに連れて行ってあげたかったのですが、いまだ収束は見えず、ワクチンの供給も遅れている現状。
本当に辛いですね。
当たり前の日々がどれほどありがたいものか痛感します。
以前ならただほのぼのとして読んでいたこんな絵本すら、どこか胸が疼くような気持ちで読んでいる自分がいます。
作者の中川ひろたかさんは作詞作曲もこなす方で、この「ピーマン村の絵本たち」にちなんだ体操音楽CDというのも作られています。
私は持ってないんですけど、おそらくこの作品からは「おてて ぷらぷら」のリズミカルで可愛らしい体操の曲などが収録されているのでしょう。
機会があれば一度聴いてみたいです。
推奨年齢:3歳〜
読み聞かせ難易度:☆☆
「パイナっぷるアイス」食べたい度:☆☆☆
■今回紹介した絵本の購入はこちらからどうぞ→「たなばたプールびらき」
■これまでに紹介した絵本のまとめはこちら→「400冊分の絵本の紹介記事一覧」
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