【絵本の紹介】「わたし、くわがた」【460冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

夏休み本番ということで、昆虫絵本を紹介しましょう。

わたし、くわがた」です。

作:得田之久

絵:たかはしきよし

出版社:福音館書店

発行日:2006年6月1日

 

かなり前に紹介した「ぼく、だんごむし」と同じシリーズ。

コラージュによる温かみあるイラストと図鑑的詳細な解説、そして虫の一人称による親しみあるテキストという特徴は変わりません。

 

≫絵本の紹介「ぼく、だんごむし」

 

だんごむしの意外な習性や属性が明かされたように、今回もくわがたというメジャーな昆虫を扱いながら、意外と知られていない部分にスポットが当てられます。

 

メスのくわがたが主人公なんです。

くわがたといえばやっぱりあの立派なあごを真っ先に思い浮かべるのですが、めすにはそんな大あごはありません。

夜になると樹液を求めて雑木林を飛びます。

クヌギやコナラに樹液が出る仕組みも教えてくれます。

もちろん樹液を吸いに来るのはくわがただけではありません。

カブトムシ、蛾、カミキリムシなどが大量に群がってきます。

時には場所の奪い合いでオス同士の戦いが始まる場合もあります。

 

しかし戦いに勝っても、昆虫を狙うフクロウなどの天敵に襲われてしまうことも。

そんな男たちを尻目に、くわがたのメスはせっせと樹液を飲んでいます。

身体の小さいメスは天敵に見つかりにくいという利点も持っているのです。

くわがたの種類は色々。

やはり大あごの形が特徴的なので見分けやすいけども、メス同士はよく似ています。

 

メスが卵を産むのは腐りかかった枯れ木。

表面をかじって穴を開け、その中に一つずつ卵を産み付けていきます。

あごは小さくても、ちゃんと力は強いのです。

 

★                   ★                  ★

 

今の子どもたちも夏休みに昆虫採集するのでしょうか。

減ったでしょうね。

 

息子には自然に親しんでほしいと日々思っていますが、暑いしこの夏休みはほとんど家でマイクラ三昧。

まあ、近所の公園に行っても昔ほど虫も取れないでしょうしね。

地面を掘ってもミミズも出ないし。

息子本人は虫に興味がないわけではないみたいですが、図鑑で十分のようです。

本物の虫は触れないみたいだし。

 

私自身は子どもの頃、全然昆虫に興味がない少年だったので(考えてみたら乗り物とかプラモとかにもあんまり興味なかった)、息子のことをどうこう言えませんけどもね。

 

子どもたちを取り巻く環境はどんどん変わっていきますけど、その中でも昆虫に対する突出した好奇心を発揮して研究者の道を進むべくして進む子どもは、この先も一定数生まれ続けることを信じています。

 

推奨年齢:5歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆☆

でもやっぱり昆虫対決は永遠のロマン度:☆☆☆☆

 

■今回紹介した絵本の購入はこちらからどうぞ→「わたし、くわがた

■これまでに紹介した絵本のまとめはこちら→「00冊分の絵本の紹介記事一覧

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【絵本の紹介】「うみがめぐり」【459冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

暑くなってきましたね。

熱中症などお気をつけてお過ごしください。

 

子どもたちの夏休みも近づいてきましたが、ここ数年はコロナウイルスの流行でなかなかお出かけも自由にできにくい世の中だったんですけど、今年はどうでしょうかね。

うちの息子は水遊びが大好きですけど、これまでまともに海で遊んだことがありません。

そもそも自然と触れ合う機会がほとんどなかったです。

 

親としては子どものうちに自然を感じて欲しかったんですが、息子は過敏な質で、公園へ連れて行っても虫や植物には触れることもできませんし、プールは好きだけど海は興味なさそうです。

まあ本当に綺麗な海ならいいと思いますけど、前述したようになかなか遠出もできませんでしたしね。

潔癖というわけではないです。汚いし。

これもまた自閉症あるあるのようですが。

 

さて、今回は自然を感じる絵本ということで、「うみがめぐり」を持ってきました。

作・絵:かわさきしゅんいち

出版社:仮説社

発行日:2017年4月28日

 

息子も私もお気に入りの一冊で、何度か繰り返して読んだ絵本です。

作者のかわさきさんは動物画家でもありまして、生き物の描写に重厚な迫力があり、皮膚の質感まで伝わってきます。

海の表情、波や闇や光の描き方も印象的です。

 

海辺の砂の中でいっせいに孵化するウミガメの卵。

メキラ パキラ メメキラ パキラ」という卵の割れる音も独特でリズミカル。

 

生まれたばかりのウミガメたちは危険な砂浜を渡り、本能のままに海を目指します。

様々な敵に狙われ、仲間たちは散り散りに。

一匹だけになったウミガメは海の中の不思議な光景、奇妙な生き物たちを見ながら旅を続けます。

海の世界は美しいけれども容赦のない弱肉強食。

鰯の大群に突っ込むマグロも、ザトウクジラに食われていきます。

たべられた いのちは どうなるんだろう?

という問いかけには、ちゃんとその命には役割があり、別の命を育てることが示されます。

壮大な自然のサイクル。

どんないきものだって さいご たべられることで いのちのバトンを リレーする

たべるということは いのちをうばうということではなく いのちを すこしのあいだ かりること

いつか かならず かえすもの

 

大切なメッセージを伝えて、海はどこまでも広がっていきます。

 

★                   ★                  ★

 

軽快なテキストと大迫力のイラストで、命と自然をみつめさせる作品です。

巻末や見返しには図鑑よりも詳細なくらいウミガメや海の生き物についての生態が書き込まれ、環境問題や乱獲問題にも触れています。

作者が本当に生き物大好きなのが読み手にも伝わります。

むしろ図鑑よりもメッセージ性が強い絵本の方が生き生きと生態を伝えられているかもしれません。

 

また、作中に登場して画面狭しと躍動する生き物たちも巻末に詳しく紹介されており、何度も読み返しては彼らの姿を発見する楽しみも。

参考文献もしっかり子どもの目につくところに記載されており、幼い学者の興味を誘う仕事っぷりも好印象。

 

また絵本好きならこの作品からすぐに連想するのはレオ・レオニさんの「スイミー」ですよね。

 

≫絵本の紹介「スイミー」

 

コンセプトや内容は全く違いますけど、明らかに作者がスイミーから影響を受けているであろう箇所が散見され、絵本マニアとしてはそこにもニヤリとさせられます。

 

推奨年齢:5歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆☆

水族館のお供にもおすすめ度:☆☆☆☆☆

 

■今回紹介した絵本の購入はこちらからどうぞ→「うみがめぐり

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【絵本の紹介】「どうぶつのおやこ」【448冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

うちの子も大きくなり、最近は絵本を読んであげることもほとんどなくなりました。

そうなると赤ちゃんの頃から何度となく読んできた絵本が懐かしくなり、時々自分一人で読み返したりしています。

 

本当に小さな赤ちゃんにおすすめできる絵本というのは少ないですが、今回はまったく字のない「絵本」を紹介します。

どうぶつのおやこ」です。

作・絵:薮内正幸

出版社:福音館書店

発行日:1966年11月1日

 

作者は薮内正幸さん。

動物の毛並みを描かせたら右に出るものがないんじゃないかという画家です。

表紙の猫のふわふわ感、撫でた時の手触りや温もりまで伝わるようですね。

 

内容は上に書いたようにテキスト一切なしで、ただ色々な動物の親子が描かれています。

ニホンザル。

母親、父親、赤ちゃんのそれぞれの仕草や表情から、何かそこにストーリーが見えてくるようです。

カバ。

皮膚の質感の描写がすごい。

ライオン。

父親が子どもたちから離れているあたり、実際の習性を考慮して描かれていることがわかります。

 

★                   ★                  ★

 

さて、可愛らしくはあるけど、ただただ写実的な動物画が描かれているだけのこの作品。

絵本というより画集では?とか、リアルさを求めるなら写真でいいのでは?という疑問も湧きそうです。

 

それについては写真絵本というジャンルについて何度か書いたことがあるのですが、私は絵本とは物語であると思っています。

それは別に明確なストーリーがあるという意味ではなく、そこに何かしらの連続性や繋がりを想起させる力があるということです。

 

ここに描かれている動物たちの親子の情景には、確かにその前後を想像させる力があります。

幼い子どもは字を読めませんが、それより先に絵を読むことができるようになります。

絵本の絵は「読める」ことが重要です。

 

また、赤ちゃんに対して最初からデフォルメされすぎた動物の絵を見せても認識しにくいという話もあります。

かといってリアルであればいいということでもなく、写真では情報量が多すぎるという問題もあります。

 

この絵本はそこまで考えて作られており、ですから背景すら描かれていないのです。

赤ちゃんはただ動物の絵にのみ集中することができます。

そしてそこから少しずつ絵を読み、物語を読み、世界への認識を深めていくのです。

 

作者は絵本の仕事だけではなく、挿絵も手掛けています。

有名なところではあの名作「冒険者たち」がありますね。

うちの子はもう三部作全て読破しました。

 

私も子どもの頃大好きだった本ですけど、実はアニメ「ガンバの大冒険」(ノロイがトラウマのやつ)から入ったので原作の絵があまりにリアルでアニメと全く違うことに戸惑った記憶があります。

ネズミのキャラクターが個体識別できない(実はよーく見ればできるんですけど)。

 

また、山脇百合子(当時大村姓)さんが「ぐりとぐら」のキャラクターデザインに悩んでいた時、動物画の第一人者である薮内さんに相談し、上野の科学博物館の研究室へ連れて行ってもらって、そこで見たねずみの標本にインスピレーションを受けたというエピソードもあります。

 

≫絵本の紹介「ぐりとぐら」

 

推奨年齢:0歳〜

読み聞かせ難易度:☆

リアルだけど表情がある度:☆☆☆☆☆

 

■今回紹介した絵本の購入はこちらからどうぞ→「どうぶつのおやこ

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【絵本の紹介】「おおはくちょうのそら」【432冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

今回紹介するのは「おおはくちょうのそら」です。

作・絵:手島圭三郎

出版社:ベネッセコーポレーション

発行日:1983年2月12日

 

以前ここで取り上げた「しまふくろうのみずうみ」の著者、手島圭三郎さんによる北の森シリーズ。

 

≫絵本の紹介「しまふくろうのみずうみ」

 

雄大で峻厳な北海道の自然と、そこで暮らす動物たちを描いた力強い版画は何度見ても圧巻で、ため息が出るほど美しいです。

オオハクチョウは冬の間北海道から東北にかけて飛来し、主に太平洋側の湖などで越冬します。

鳴き声は「クォーッ、クォーッ」。

 

春が近づき、オオハクチョウたちは生まれ故郷の北の国へと一斉に飛び立ちます。

しかし夕暮れ、まだ出発できずに湖に留まる6羽の家族がありました。

子どもが病気のため、飛ぶことができないのです。

 

お父さんは病気の子どもが回復するまで、帰郷を遅らせることにします。

しかし、春が来ても子どもは良くなるどころかますます弱っていきます。

 

ついに一家は北の国に飛び立つことを決意します。

病気の子どもを置いていくのはどんなにか辛いことでしょう。

しかし、いつまでも留まっているわけにはいかないのです。

 

家族は子どもの周りを鳴きながら飛び回りますが、子どもは飛び立つことができません。

遠くなっていく家族を追いかけて子どもは哀しい声で鳴きます。

一度は見えなくなった家族でしたが、一人ぼっちになった子どものもとへ、もう一度家族は戻ってきます。

安心した子どもは家族に見守られながら息を引き取ります。

 

そして家族は今度こそ北の国へと羽ばたきます。

無事に北の国に帰り着いた家族は、一緒に来ることのできなかった可哀そうな子どもに思いを馳せます。

すると大空に、死んだ子どもの姿が輝きながら浮かび上がります。

冷たい空に、オオハクチョウの澄んだ鳴き声が響きます。

 

★                   ★                  ★

 

動物ドキュメントのようですが、絵本として擬人化もされており、物語性もありながら、厳しい自然のリアルには手を付けておりません。

結果として子どもは助からず、それでも後ろ髪をひかれて戻ってくるオオハクチョウの家族の姿には涙を禁じえません。

作者の大自然への畏怖の念が痛いほど伝わってきます。

 

私は北海道に行ったことはないのですが、行ってみたいとはかねがね思っています(息子がもう少し大きくなったら…)。

しかし、北海道旅行と言っても北海道は広すぎるので結局は札幌で美味しいもの食べて終わりでしょうね…それでもいいんですけど。

同じ日本でありながら、やはり北海道は別格感ありますねえ。

 

最近漫画の影響などもあって、アイヌ文化が注目を集めていますが、手島さんは「カムイ・ユーカラの世界」シリーズで、アイヌの神々が語る美しい生命の歌を見事な版画絵本に仕上げています。

機会があればぜひ手に取ってみてください。

 

推奨年齢:4歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆☆

青と白の印象深さ度:☆☆☆☆☆

 

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【絵本の紹介】「もりのこびとたち」【418冊目】

 

こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。

 

先の見えない世の中にお疲れの方も多いでしょうけど、季節だけは秋に向かって過ごしやすくなってきつつあります。

忙しさに追われる日々でも、時に1人で静かに開いてみたい絵本の中から、今回は「もりのこびとたち」を紹介したいと思います。

作・絵:エルサ・ベスコフ

訳:大塚勇三

出版社:福音館書店

発行日:1981年5月20日

 

作者は「ペレのあたらしいふく」のエルサ・ベスコフさん。

本当に素晴らしいまでの画力で、1カット1カットが宝物のように美しい。

そして子どもの絵の可愛いこと。

 

≫絵本の紹介「ペレのあたらしいふく」

 

表情のアップはないのですが、それでも一人一人からしっかりと喜怒哀楽の躍動感が伝わってきます。

それにしてもキノコ帽子可愛すぎますね。

 

これは深い森の奥に住んでいる小人の6人家族の春夏秋冬、自然の中での暮らしを描いた物語です。

特に事件が起こるわけではなく、四季の移り変わりと遊び、豊かな自然の恵みと遊びが語られます。

文章は抑制的ですが想像力を刺激し、雄弁に語る絵には隅々まで情報が詰まっていて飽きさせません。

 

四人の子どもたちは森の動物や虫と仲良し。

中には怖い蛇もいますが、まつぼっくりの帽子と鎧を着た頼もしいお父さんが退治してくれます。

森には小人たち以外にもトロルも住んでおり、子どもたちを脅かして面白がったりします。

楽しい夏、そして収穫の秋。

 

小人一家は冬に備えて食べ物を貯蔵します。

遊びと学びが一つになっている生活。

 

子どもたちは学校へも行きます。

先生は物知りふくろう。

他の動物たちと一緒に、ためになる話を聞きます。

冬が来れば雪遊び、夜は火を囲んでお話。

やがて春が来れば、森は美しい花々に彩られ、子どもたちはまた元気に川遊びを始めるのです。

 

★                   ★                  ★

 

本当に森の奥にはこんな小人たちが住んでいるに違いないと思わせる力を持った絵本です。

ため息が出るほど美しく、豊かな生活。

 

小人一家は森から出ることはなく、森の中だけで過ごしているにもかかわらず、ここに全てがあるのだと読者は理解します。

現代人は世界中を飛び回り、あらゆるところに道を繋げ、情報を行き交わせます。

 

一見生活の幅は広がり、豊かになったかのように見えますが、実際には人々は忙しさに目を回し、地に足がつかず、精神はむしろ貧しくなったように思えます。

現在人々を脅かしているウイルス問題も、そもそも人々がこれほど色んな所へ行かなければ世界中に広がることはなかったはずです。

 

広がることはいいこととは限りません。

もちろん文明は後戻りできないし、するべきでもありませんが、時には立ち止まって今を見つめる必要もあると思います。

 

静かに絵本を読む時間が、そのきっかけになると思います。

この絵本の中には確かに大切な時間と豊かな暮らしがあります。

 

私たちはこの困難な時代の先に、もう一度心の豊かさを取り戻す方向へ舵を切ることができるでしょうか。

 

推奨年齢:4歳〜

読み聞かせ難易度:☆☆☆

お父さん可愛い度:☆☆☆☆☆

 

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